鳥取大山
だいせん(1,711m)

山歩記 INDEX へ

元谷から大山の北壁を望む 鳥取県 2007年2月

 前日の夜7時に夜行バスで熊本を出発。ほとんど眠らぬままに朝6:00に大山登山口に着く。辺りは一面の銀世界で月明かりの中アイゼンを付け準備運動をして出発する。先頭で腰まで埋まりながらラッセルするのはTサブリーダー。さらさらのパウダースノー、こんなに沢山の雪を見たのは生まれて初めてだ。美しいブナの林、見事な霧氷や眼下に見える日本海、目の前に広がる素晴らしい光景に感激。途中から青空も見え始めこのまま順調に山頂を踏めるものと思っていたがそう甘くはなかった。6合目を過ぎたころからガスが立ち込め強風と巻き上げる雪で顔が痛い、立っているのがやっとという状態。7合目を過ぎた辺りでAリーダーが撤退を決め下山する。行者谷コースを希望者が交代でラッセルしながら急な坂を滑るように降りていく。まだ誰も通っていないバージンスノーに1歩を踏み入れるのは実に気持ちが良い。雪を見ると皆、童心にかえるのかキャーキャーと大はしゃぎ。
冬山の厳しさを知り、雪山の楽しさを満喫した1日だった。

夏山登山口(7:10)→4合目(8:44)→6合目(9:51)→7合目(10:13)→6合目(11:01)→元谷(12:08)→大山寺(13:25)→夏山登山口(13:50)

  
左)徐々に白み始めた夏山登山口駐車場
右)明るくなって踏み後のない登山道を出発

  
左)3合目付近からの展望 右)4合目 霧氷が素晴らしい

  
左)5合目付近からの展望 日本海が広がる 右)同じく5合目辺り反対側の展望
  
左)さらさらのパウダースノー 口に含むと冷たくて美味しい
右)6合目避難小屋、この上の稜線に上がると急に風が強くなる
  
左)7合目付近、ガスがかかっていて強風のため立っているのがやっと。8合目手前で撤退を決め下山する。
右)6合目小屋から降りてきて分岐点を元谷方面へ
  
左)急な下りはお尻で滑った方が早くて面白い、子どもにかえって大はしゃぎ
右)元谷小屋
  
左)大山寺に到着 右)大山寺山門
  
左)狛犬もこの通り 何故か笑える
右)登山口にある一木一石運動を呼びかける案内板

「一木一石運動」とは:
昭和60年に「大山の頂上を保護する会」が結成され、「一木一石運動」が始まりました。これは、登山者によって踏み荒らされた大山の山頂に何とか緑を取り戻そうと、地元の自然保護団体、山岳関係者、行政などによって保護運動に取り組むこととなったものです。 大山山頂は、年々増加する登山者の足によって昭和50年代から急激に緑が減少し、保水力を失って雨水による浸食溝がいたる所にできてしまいました。そこで、山頂に石を持って登り、浸食溝を埋め、植物の苗を植え、コモをかぶせて保護をしたり、木道を整備し、踏み荒らされないように官民協同しての取り組みとなったわけです。(だいせん町観光ページより)

紅葉の大山

  

◆時系列 山行記録   🌼花の山   🍁紅葉の山   岩山