谷川岳山麓トレッキング
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世界一遭難の多い魔の山とも呼ばれる「一ノ倉」  2013年8月 群馬県
多くのロッククライマーが岸壁に挑み、これ迄に何百人も命を落とした。

この地方の方言で岩や岸壁のことを「クラ」と呼んでいますが、この岩場は世界でも最も登攀の
困難な岩壁の一つに数えられ(グレード6級)、日本アルプスの剱岳、穂高岳とともに日本三大
岩場として知られており、谷川連峰隋一の岩場であるところから「一ノ倉」と名付けられています。
(案内板より)
土合橋(8:50)→清水越新道→虹芝寮休憩(10:55~11:23)→清水越旧道〔国道〕(11:37)→
幽ノ沢昼食(12:00~25)→一ノ倉沢(12:55~13:15)→登山資料館(14:05~15)→ベースプラザ(14:20)

 
山での遭難者を追悼する碑と遭難者の名前を刻んだプレートが並ぶ
そして毎年、そのプレートに名前が増えていくらしい
 
左)土合から蓬峠へ至る清水越新道の入口。ここから本日のトレッキングを開始する
植物研究家であり、山岳ガイドでもある地元のA氏にガイドをしていただくことになった
右)ホツツジ
 
左)湯桧曾川に注ぐ西黒沢を渡渉する  右)リョウブ(飢饉の時の非常食とした)
 
右)昔、ペーパーが無かった頃、このシダを干して落し紙の代用とした
 
左)エゴノキの実   右)山ぶどう
 
左)大きなカタツムリ(○○マイマイ?) 右)マタタビ
兎に角、動物が好んで食べる木の実が沢山ある。木の実を食べに
やってくるクマに遭遇しないよう、曲がり角の手前で笛を吹く
 
左)サルナシはキイウィーの原種  右)景色の良い開けた所へ出る。↓ような案内板がある
オレンジの登山道が本日のトレッキングコース
幽ノ沢や一ノ倉沢などを新道と旧道でそれぞれ2回横切ることになる
 
左)ツクバネソウも実を結んでいる  右)旧道方面に曲がらず、真っ直ぐ行く
 
マチガ沢に架かる橋を渡る
 
左)ブナの林  右)この実はナッツのように美味しいとのこと
ガイドのA氏から丁寧に教えていただいた植物の名前だが忘れてしまった
 
標識には増水時注意とある。湯桧曾川の河原に出て川岸の細い道を行く。
 
左)カリガネソウ   右)一ノ倉沢
 
左)道案内のケルン  右)幽ノ沢
 
ブナの大木にかなり上の方までクマの爪あとが残っていた
 
巨木を支える為にどっしりと根をはる。JR監視小屋に突き当たる
 
左)JR監視小屋の近くに虹芝寮はある 右)寮の前に咲くジャコウソウ
1932年芝倉沢近くに完成した虹芝寮は日本でも由緒ある山小屋の一つ
成蹊高等学校の生徒達が自ら場所の選定から建設まで行ったという事です
中を見学させていただきましたが、台所に湧き水が引いてあり冷たくて
とても美味しかったです。山小屋の利用規則に「来たときよりも綺麗に」
とあるようにとても掃除が行き届いていて清潔な山小屋でした(1977年解体再建)
 
虹芝寮から100m上の旧道までは本日初めての急登が続く
 
登ること15分ほどで旧道に出る。右へ清水峠に至る道は健脚向き
左へ幽ノ沢、一ノ倉沢方面へ歩く
 
左)小規模な岩の壁が続く  右)エゾアジサイ
 
左)岩登りの練習に使ったらしい形跡が・・・  右)ブナのしずく(冷たい湧き水)
 
幽ノ沢で昼食をとる とっても美味しいお弁当を用意していただいた
 
左)文字通り沢沿いに咲くサワヒヨドリ  右)幽ノ沢出合標識
 
左)清水越旧道の横積みの石垣  右)シュスランの蕾
 
左)ブナの樹皮にコアラの模様を見つけた  右)旧清水越(国道)の石垣
 
森林浴を楽しみながら一ノ倉沢を目指す
 
左)クマシデ 右)旧道沿いの岩肌には遭難者を追悼するプレートが沢山はめ込まれている
 
雪渓が残る一ノ倉沢に到着
一ノ倉沢概念図
 
左)コキンレイカ(ハクサンオミナエシ) 右)雨に濡れたヤマジノホトトギス
一ノ倉沢を出発してしばらくして雷雨に見舞われた、雨は15分ほどで止んだ。
最後に雨に降られたが、山頂を目指さないトレッキングもたまにはいいものだと思った
  

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