山の辺の道 南コース
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額田王万葉歌碑の向こうに三輪山 2022年4月 奈良県

山の辺の道は三輪から奈良へと通じる上古の道
大和平野には南北に走る上・中・下ッ道の官道があり、それぞれ7世紀の
初め頃に造られた。上ッ道のさらに東にあって、三輪山から北へ連なる山裾を
縫うように伸びる起伏の多い道が山の辺の道である。   案内板より

JR桜井駅(8:40)→仏教伝来の地(9:00)→平等寺(9:20)→大神神社(9:30)→
狭井神社(9:35)→玄賓庵(10:24)→桧原神社(10:34)→井寺下池(10:45)→
相撲神社(11:30)→額田王万葉歌碑(12:05~35)→景行天皇陵(12:45)→
崇神天皇陵(13:10)→トレイルセンター休憩(13:30~50)→長岳寺(13:55)→
手白香皇女衾田陵(14:50)→石上神社(16:00)→ JR天理駅(16:45)

活動時間:8時間5分(休憩含む)活動距離:22㎞ 累積高低差:上り496m/下り509m

JR桜井駅から歩き始める
足元には山の辺の道を
案内するタイルが
大和川沿いの桜並木
金屋河川敷公園
仏教伝来の地の碑 民家の間を歩いて行く
お堂の中に金屋の石仏 木陰の道へ
三輪山平等寺 平等寺の二重の塔
大神神社
日本最古の神社
狭井神社
元伊勢とも呼ばれる
大神神社(おおみわじんじゃ)は三輪山をご神体とする神社なので
本殿はなく拝殿があるのみ 狭井神社(さいじんじゃ)は大神神社の摂社
この狭井神社の社務所で許可を得て三輪山に登拝する事ができる
今回一番の目的だった
三輪山登拝を断念
落胆しながらも先へ進む
日本最古の大神 龗神神社 池を隔てた向こうに社がある
石畳を歩いて行くと玄賓庵(げんぴあん)山門
玄賓庵は世阿弥の謡曲『三輪』の舞台になっていることで知られる
木立ちの中の山道
傍らに山邊道の石碑
桧原神社拝殿
三輪山を御神体とし本殿はない
桧原神社(ひばらじんじゃ) 満開の桜の中を井寺池へ
春爛漫 タンポポや
ヒメオドリコソウ等が咲き乱れる
遠くに二上山
井寺下池越しに見る円錐形のきれいな山 三輪山(大神神社の御神体)
井寺下池沿いにある四等三角点 点名:車谷 114.93m
果樹園から見えるのは左から金剛山、葛城山
手前の小さな山々は、大和三山(香具山、畝傍山、耳成山)
二上山と手前に
箸墓(はしはか)古墳
井寺池を一周して
山の辺の道に戻る
大和の青垣 ミヤマカタバミ
「大和は国のまほろば たたなづく青垣 山ごもれる大和し 美わし」
と古事記にうたわれた まほろばとは「素晴らしい場所」「住みやすい場所」
山々が幾重にも重なり合って緑の垣根に囲まれたようになっている
この辺りは大和青垣国定公園に指定されている
柿本人麻呂の歌碑 纏向遺跡(まきむくいせき)
巻向の 山邊響みて 行く水の みなあわの如し 世のひと吾は
(巻向の山辺をどうどうと音立てて 流れ行く川の水泡のようなものだ
この世の人であるわれらは)

纏向遺跡は初期ヤマト政権発祥の地として
あるいは西の九州の諸遺跡群に対する邪馬台国東の候補地となっている
桜井市観光協会HPより

相撲神社 相撲発祥の地
美しい三輪山 額田王の万葉歌碑
【長歌】
うま酒 三輪の山 あをによし 奈良の山の 山のまに い隠るまでに
道の隈 い積もるまでに つばらにも 見つつ行かむを 
しばしばも 見放けむ山を 心なく 雲の 隠さふべしや

「なつかしい三輪山よ。この山が奈良の山々の間に隠れてしまうまで
また行く道の曲がり角が幾つも幾つも後ろに積もり重なるまで
充分に眺めていきたい山であるものを、たびたび振り返っても見たい
山であるものを、無常にもあんなに雲が隠してしまってよいものだろうか」

【反歌】
三輪山を しかもかくすか 雲だにも 心あらなむ かくさふべし也

「名残惜しい三輪山をどうして雲があんなに隠すのか。人はともかく
せめて雲だけでもやさしい情があってほしい。あんなに隠すべきであろうか」

額田王(ぬかたのおおきみ)が近江に下向するにあたってこの三輪山を歌った
桜井観光協会HPより

此処でベンチに座って一休み 美しい風景を眺めながら昼食をとる
景行天皇陵の周濠を
ぐるっと一周する
景行天皇陵
足下にはタンポポやツクシが咲き、山の辺の道の彼方此方に
桜や桃などが咲き誇る 一番良い季節に来ることが出来て良かった
菜の花と桜のコラボ 雰囲気の良い石畳
崇神天皇陵(すじんてんのうりょう)巨大な前方後円墳 周濠に沿って一周する
トレイルセンターで
チョコケーキと
コーヒーでほっと一息
長岳寺山門
ネコノメソウ サクラソウ
山門から鐘桜門に続く道沿いのせせらぎにネコノメソウが咲いていた
日本最古の鐘門
鐘桜門(平安時代)
放生池から見る本堂
長岳寺は空海が大和神社の神宮寺として開いたと伝わる名刹
柿本人麻呂 万葉歌碑
衾道を 引手の山に 妹を置きて 山路を行けば 生けりともなし
(衾道:衾田へと続く道 引手の山:龍王山 妹を置きて:妻の亡骸を葬り)
念仏寺の墓地 衾田陵に続く道
手白香皇女衾田陵 衾田陵を後に
果樹園の間の
細い道を戻る
古墳時代初期の巨大古墳で、「邪馬台国」の女王・卑弥呼に続く
台代(とよ)の墓ではないかと云われている
民家の珍しい塀 大和古墳群
広大な菜の花畑 向こうに見えるのは金剛山、葛城山、二上山
生駒山方面 竹林の道
内山永久寺跡
池に映る満開の桜
クサノオウ
石上神社で人気の
ニワトリ
石上神社楼門
鶏は古く『古事記』『日本書紀』にも登場し、暁に時を告げる鳥として
神聖視され、神様のお使いとされている
石上神宮(いそのかみじんぐう)
足下のタイルも桜井市から
天理市のものに変わっている
奈良県下最長の
アーケード(商店街)
天理教教会本部の前を通り過ぎ、商店街に入って
長~いアーケードを抜けると天理駅 電車で帰路に着く

◆時系列 山行記録   🌼花の山   🍁紅葉の山   岩山