FAVORITE COLUMN

全体 A キャラクタ B
ストーリー B ゲームシステム B
音楽 B 操作性 A
パッケージ A 2Dグラフィック A
オープニング B 声優 C
ゲームバランス B 感動度 C
Hの必要性 C 共感度 B
購入特典 - 価格 A
季節感 A マニュアル A
萌え度 B プレイ期間 A
マンネリ度 B 明るさ C
訴求力 D 年齢推奨 A
OPテーマ曲 C EDテーマ曲 C
評価はS-A-B-C-D-Eの6段階

◆失恋から始まる画期的ドラマの実情を知れば……

『電撃G'sマガジン』などの購読を終了してからは事前情報がないままにメモそれの購入に至ったわけで、当然この情報を知った時は「初回限定版」の入手には至らなかった。(禁断症状からは克服できた)
実際に登場人物や略歴を知らぬままにメモオフ続編という理由で買ったわけであるが、失恋から始まるというストーリーにはなるほどメモオフからすれば新しい試みであっただろう。
しかし、どことなく影のあるメインヒロイン。全てのキャラクタを攻略し終えてみれば、この女とんだ食わせ物。ええ。一番初めに攻略した鷺沢縁編に懐いた、そやつ・陵いのりへの疑念と嫌悪感は最後まで払拭されることはなかったと言える。いのりファンには本当に申し訳ない。ああ、でも作品自体は良い評価を与えられると思っています。
見た目が可愛ければ何をしても良いというものではありませんな。私的にキャラクタ評価をBと高めにしたのは、陵いのりの不肖をカバーするほど、他のヒロインが頑張ってくれたからです。
声優の演技はまあなかなか良かったのではないかと思います。個人的には、シスプリの衛を演じられた小林由美子氏がいること。RPG・テイルズオブシンフォニアで一躍知名度を上げた水樹奈々の再登場、ほたるを演じてどこかしか手抜きがあったんじゃないかと思ったがそれもなく。まあ、本来ならばS級を与えたいのですが、なまじ演技派の俳優・声優を知っている分厳しげな評価をつけました。

◆久しぶりの恋愛ゲーム、終えてみて

まあ、恋愛のロジックは変わることはないので言うなればワンパターンだと言われてしまいそうだが、一度は離れていた恋愛ゲームもたまには良いものだなと思う。ビジュアルノベルとは良く言ったもので、なまじ高額を支払い読むものなので少しでも低いクオリティだと痛烈な非難を受けてしまう。しかし、さすがは恋愛ゲームの金字塔メモオフはその威光未だ衰えずと言った感じだ。ともすれば前作想い出にかわる君を凌駕するストーリー性を持っていると言えよう。
そして何よりも欠かせない存在が稲穂信。シリーズ全体を通して薬味を果たしてきた彼の存在が、次回にもあるのか。正直な話、主人公やヒロインに対する風当たりをさりげに弱めてくれている存在の信がいなくなった時、メモオフの真価が問われそうだ。次回作があるとするならば信に依存するのか、キャラクタ全体を完全に一新し、新しい街で新しいストーリーを作ってゆくのか。
まあ、劇中に次回作への布石はいくつかあった。楽しみなのは「植木君」の存在。意外とライブドアの堀江社長ばりの大物かも知れないな。