Age:18 born:3/15 blood:A size:160cm CV : 高橋　美佳子 INN nostalgia inspiration song 哀しみの向こう側 Words by Shuichi Ikemori / Music by Shuichi Ikemori , Koji Yamane (DEEN)
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DEENの『哀しみの向こう側』は、フジテレビ系の昼ドラ・幸福の明日の主題歌として有名なものであるわけだが、その曲調・詞と共に、実に北原那由多編を通してみて合致している。鷹嶺　昊として見れば、７人のヒロインの中で一番良いイメージソングを当てることが出来たと思っているので、那由多ファンは是非一度聴かれてみることをお勧めする。
さて、そんな北原那由多を取り巻く環境は、これでもかと言わんばかりに混沌としている。それがどんなのかは、まあ本編をされていれば分かるかも知れぬので、敢えて深くは突っ込みはしまい。ただ、芸術家を目指す者、芸術家足らんとする条件は実に複雑かつ厳しい環境の中にあらざればならぬのであろうか。土居裕子・畠中洋が演じた福山庸治作・マドモアゼルモーツァルト張りに苦悩し、愛憎を露骨に呈したのか。果てや横山めぐみ・葛山信吾の真珠夫人か。いずれにしても、那由多を取り巻くストーリーは３ヶ月クールの３０分ドラマを形成できるだろう、いや確実に・・・。
それはともかくとして、那由多は当初から一抹の淋しさみたいなのを感じるキャラクタであっただろう。何のことはない、ショーゴに話しかけてきた瞬間にそう思えた。流石に完全犯罪何たらという本に傾倒していると知ったときからは興醒めしたものだったがね。それまでは面白かったなぁ。何となく勢い任せみたいで。ギャグの要素フル回転でしたしね。

鷹嶺　昊としては、北原那由多編については、先述の「哀しみの向こう側」に非常に合致したストーリーであると言うことであって、個人的には取り分け惹かれた訳ではない。語りきれないほどのいわくがあるキャラクタなので、逆に語りにくいキャラクタではある。
全ての発端は、加賀正午の誤解から那由多編は急展開してゆくのであろうが、普通は髪の毛の色や、フィーリングで何となく気がつきそうなものではある。しかしそこは物語。野暮なことは言いっこなしといきましょうね。
しかし、良いですね本当に。私も次に生まれいずる事あればいささかなりとも正午のような境遇に与りたいものである。誤解から生まれ育まれる恋。形はどうであろうとも間違いであっても良いじゃないか。感じた想いがそのまま答えとなると言うのならば、確かに彼女の言うような真実に変わるのであろう。誤解が真実になる。良い意味でも、悪い意味でもである。
「僕らの真実はひとつじゃないはずさ　どこまで続く、愛の中へ」哀しみの向こう側はそう言う。まったくその通りであろう。徐々に明かされる那由多の出生の秘密と重ねて、残念ながら見ることが出来なかったのだが、那由多が制作した作品の現実を見ることが出来れば、もっと多くを語ることが出来ただろう。すまないことである。