Age:16 born:8/13 blood:O size:158cm
CV : 沢城 みゆき
INN nostalgia inspiration song
思いきり笑って
Words by Daria Kawashima / Music by Tetsuro Oda (DEEN) |
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©KID |
百瀬環編はいくつかの矛盾点に満ちた物語に終始されていたのだが、そこは創作の良いところだと思っておこうか。実は鷹嶺 昊、ここ最近日本という国の意味というものについて考えなくても良いことを考えていたりする。何となく、百瀬環がかつての(今もそうかも知れないが)自分に良く通じているので、進めていて胸が熱くなる部分が実に多かった。
自分が一番であるよりも、他人の幸福を願う事。百瀬環の根本とする考えはここにあったと見るのだが、それが安易にはき違えた優しさと見るのには実に語弊があると思う。価値観の多様化した時代にあって、適宜対応できる事は全く持って不可能なことであろう。まして、彼女のような『優しさ』に、自らを枷にはめている人間にとってみれば、現代社会は余りにも過酷である。余り言いたくないことだが、一歩間違えれば、彼女のような純粋な優しさに満ちた人間は、某宗教団体のような組織へと流れてしまうのだろう。それだけは惜しまれる。
ただ、この物語に環をその道に流さなかったつっかえは、本編で登場したマグローこと力丸真紅郎ともう一人の少女である。本来ならば安易に世の中に悲観してあたら優秀な能力と、開かれるはずの未来を身勝手に閉ざしてしまう集団自殺の馬鹿な若者連中の仲間入りをするところなのだろうが、そこを考えれば、環は当初から良き友に巡り合えていただろう。環にも及ばない人間は、この国には数え切れないほどいることを忘れてはならない。
イラクのサダム・フセイン独裁政権が滅亡してから間もないが、かの国はそれまで国民がすべて百瀬環のような感じであったのかも知れない。いわば、百瀬環化させられていたのだろうか。蝶のアクセサリを求めることよりも、与えられるものをただ受け容れること。他者に依存することは自由とは言えない。むしろ、自己主張の無いことが人間関係の瓦解を生む。
百瀬環編終盤における名言・名場面のオンパレードを鑑賞しながら、つくづく日本という国は、ロジックは民主主義国家なのだということを痛感させられた。きっと、戦前の軍独裁政権、または北朝鮮やサダム・フセインのイラク政権下であったならば、百瀬環は英雄になり得たことであろう。つまり、環は独裁政権下の国民の象徴的存在であると言っても過言ではないのだ。それは実に哀しい。自己主張、主権が無いこと。ただ依存してゆくことの辛さは、人間である以上避けられない。人間は、自ら多様に物事を考え、決断して行ける本能がある。それを封じることは環が、そして正午が後に吐露した『自我崩壊』に繋がる。全く、人というのはただ生きているようで、実に生き方が難しいものであるな。
ただ、これだけは確実に言えるだろう。百瀬環と化した人間たちは、現状の北朝鮮の多くの国民となり、サダム・フセイン政権の泡沫の滅亡となることである。正しく、環は独裁にただ流されてゆく、無気力な人間たちへの警告であった。
と、まあ百瀬環はこの作品をプレイし始めて一番最初に攻略を計ったほどのキャラクタであるので、INN
nostalgia・鷹嶺 昊としてのいちおしのキャラクタである。どうか、彼女を通して感じることが出来るテーマを皆さんにも知ってもらいたいものであります。
まぁ、個人的にはビジュアル面もさることながら、何とも言えないその性格に一票! と言うわけではありませんが・・・(笑) 純粋に可愛いのですよ、ええ。どっからどうみても中学生にしか見えないところが(笑)
ええ、想君の情報知った始めから、環を最初にやろうと思っていたんです。ですがね・・・結局、6人中、一番最後になってしまいました(涙)
その理由は単純明快。環編にどうやって入ればいいのか分からなかったからです。ご愁傷様。さてさて、無駄話はここまで。たまちゃん、これからは、思いきり笑っていこうね。