Nayu Kamiya on Selfish daughter
クラス | 2-E | 誕生日 | 2月14日 | 星座 | 水瓶座 |
血液型 | B | 趣味 | ゲーム/インターネット | FAVORITE | 乳製品/食べ放題/一攫千金 |
▽るり編
神谷菜由は単に自由気ままな奔放娘という心象にとどめおくことは出来ない、ある意味特異な性質を持った、非常に愛すべきキャラクタであろう。実際はプレイされた諸兄の印象にとどめおかれるのだが、今風の女子高生の体裁を持ちながら、実に節義をわきまえていて、心なしかに見せる一抹の寂しさに胸を打つものが大きいのだから、当然偏屈な鷹嶺 昊が好きなキャラクタであることは間違いがないのだ。ええ、全くね、こういう押しの強い女の子が必要なんです、現代の政界には。末恐ろしくなりそうですがな(笑)
さてはて、森崎勇太が愛する姉・るりに酷似しているという性格の菜由は登場時からそれは随分と圧倒してくれましたね。今どきの女の子というのは、彼女のような押しの強さと傍若無人な性格が受けるのでしょうかね。だとすると時代もよく変わったものであると胸中に何故か一抹の寂しさを覚えて止まなかったりするわけであり……(笑)
そんな神谷菜由第1部の「るり編」は、原則その名の通り森崎勇太の姉・るりを基軸において進む訳なのだが、その姉に似ていているということから無意識なりにも惹かれていくというパターンはこれ如何にも菜由がのたまうように、森崎勇太のシスコンぶりを如実に示してはいまいかな?
いや、とにもかくにもそのるり姉もこれよく弟の恋愛事情には興味津々の様子であることを見ればなかなかこの姉弟は仲が良いという範疇にはとどめおかれぬ部分があったりするわけである。
閑話休題。しかし、菜由は非常にナチュラルな雰囲気で終始している。森崎勇太の吐露を告白としてその雰囲気を通してハッピーエンドを迎える部分は実に心地よさを残してくれる。現実の高校生活において一番に近い恋愛事情であろうと思われるが、いかがであろうか。
▽わがまま編
第2部・わがまま編における神谷菜由の物語は、その出自に若干の非現実感を残すものの、基本的には本来の神谷菜由像を彷彿とさせていると言える。
明朗で活発、どこかしか自己中心的な言動でいわば自由奔放の心象を与えながら、その横顔に覗かせる一抹の寂しさは、やはりるり編と一貫している彼女の良い部分ではないだろうか。
と、言うのもなんか不思議なもので、本来ならばただ小生意気なだけのはずである菜由に親しみを持て、本来ならばあり得ないとも言える男女間の友情を抱くことが出来る所以は、ひとえにこのふと見せる、従順なる雰囲気なのであろう。
三十路前の鷹嶺 昊からして言えるのかも知れないが、神谷菜由は可愛い。と言うか、恋人というよりも、少しばかり年の離れた小憎らしい妹と言った感じであり得る。そのひとつひとつの仕草がある意味俗世間に染められていない、かいつまんで言えば無邪気さが現実に失われてしまった今どきの10代に寄せる憧憬なのかも知れぬ。森崎勇太に惹かれてゆく過程はともかくとして、夕陽の場面にひとり佇む菜由には心打たされるものがあり、またさり気なき中庭での告白なぞは、複雑螺旋の現代恋愛事情には極めて稀有な正道派な展開でもあろう。今も残っていたか、おっさんを納得させる恋愛ドラマがと言った感じだな(笑)