Ruri Morisaki on hero's elder sister

▽ある意味、過激なる姉弟愛

トゥルーラブストーリーシリーズは、やはり現状の好感度を教えてくれる、肉親の姉妹の存在であろう。
個人的にはこの『るり』とは違うのだが姉がいる。しかし、るりほど清々しいほどの唯我独尊ではなかった。また、取り巻く家庭環境も、森崎家ほど複雑ではないのだがね。
とまあ、実質このTLSSの主役級（？）と見ているるりなのだが、語れば実に微妙な装いなんですよね。
イベントシーンが随所にあるのですがこれがみな実に微妙なものばかり。ほのぼのとした姉弟関係と、日常生活の一場面を垣間見るのが多いのですが、いやはや、これは果たして私にどうしろと言わんばかり（笑）
ええ、わかります。わかりますとも。しかしるりはさすが主人公・森崎勇太の姉。勇太を足蹴にする場面の中にも、やはりそこには愛と優しさが感じられるのですよね（笑）　ええ、お世辞ではなくて。
ケンカするほど仲がよいなどとはよく言ったか言わずか。むしろいたぶられるほど仲がよい・・・等というとあなやＳＭのようで危険な雰囲気が彷彿とするであろうか。
しかし、実際に関わってくる、メインヒロイン・楠瀬緋菜編、有森瞳美編、神谷菜由編などを見ると、るりの実に深い弟への愛情が感じられるのだ。それは決して上辺だけに彩られたものではなく、実際にこのTLSSという舞台の上で、森崎勇太というひとりの少年が活躍できる場を得るに誂えたのは他でもない彼女・るりだったのではないかとさえ思えるのだ。実際に、るりのような姉がいたら（姉がるりのようだったら）、タカミネだったら絶対にケンカの絶えない毎日だろう（あ、それじゃ今とあまり変わらないか）。でも、そんな日常の中が一番の大切な存在として、やはり姉弟はあるのだなと思えて止まないのだ。

August 23, 2003