Yako Mukai on childhood friend
クラス | 1-B | 誕生日 | 5月8日 | 星座 | 牡牛座 |
血液型 | O | 趣味 | アイドルグループ/マンガ | FAVORITE | スイカ |
▽約束編
向井弥子は、以前の私だったら絶対に好きになれないキャラクタだっただろう。
素直じゃないと言う理由だけではなくて、根本的にそりが合わないというか何て言うのだろうか。彼女の内面に秘めている至上の価値というものを見ずに、ただ好みに合わないと言うだけで拒絶していただろうと思うわけである。
今は違う。“やっこたん”はむちゃ好きです。そうですね、「妹にしたい女の子」とでも言いましょうか(汗)。ええ、鷹嶺 昊の年齢ともなると、あからさまに森崎君のように恋人にはなれないんですよ、体裁上ね(笑)。
年の離れた妹。約束編で見るやっこたんは、本作の主要なテーマ・夏の日の一コマ以上に、和やかなノスタルジアを感じさせる。感傷にひたるという意味ではなく、幼い頃に勇太から言われた約束を一途に夢見るという、現実世界では絶滅してしまった理想の幼なじみ像を彷彿とさせているだろう。
憎まれ口をたたき合いながらという、本来の“親友”の中にある信頼の素晴らしさは、触れていてとても心地が良くも、どこかしかこそばゆい気持ちもある。
しかし、「女らしくなったら……」などと、勇太もまた実に完全不利な約束を交わしたものである。ある意味、現実社会に深刻なヤミ金以上に我が身を拘束しそうな口約束ではあるな(笑)
まぁ、これを言えば恋愛ゲームの意味がなくなってしまうのかも知れないが、約束をしたのがやっこで正解。何故か? わかるでしょう。こんな可愛く成長した女の子に一途に想われるのです。お父さんは心配・・・ではなくて、ええ。誠太郎ではないですが、うらやましい限り。フンッ!
▽水泳大会編
漫画家・小林俊彦先生の著作「ぱられる」に登場する菅野塔子というキャラクタは、弥子に実に重なる。「あんなにギスギスだったカリントウが・・・」などと、息を呑むほどに美しく成長した幼なじみに寄せる想い。ああ、まさしく物語か。現実なんてそう甘いもんじゃない。数年ぶりに見かけた幼なじみに対し「お前、変わってねーなー」と嘆く諸兄が多いと思われるが、いかに。
閑話休題。二次創作の余地を多く残した水泳大会編は、個人的には約束編に一歩引けを取る。やっこたんはやはり気が強い方がらしくて良い。勇太を目で追いつづける出会いの場面。そりゃ、「気があるのかな?」と誤解してしまうのは当然の話だろう。「まさか気があるなんて思った?」と切り返す弥子。思わせ振りな態度は誤解を招くのでやめましょう。ただでさえストーカー問題でピリピリしているんです、現実社会は。
しかし、やはりやっこたん、どこか控え目。女の子らしいんだな~。終始、勇太に想いを寄せる、健気な娘を彷彿とさる。テレビ前の鷹嶺 昊、「お父さんは許しません!!!」とは思うまであと一歩かな?
しかし、うまいと思うのは、それほど多くはないイベントの中でも、やっこたんの実に純情な部分の描写がツボをつきますよね。なんかちょうど冷めて来たかな…と思った時に見せるやっこたんの赤らんだ顔+涙のダブルパンチ。「萌え~~~!!!」とまでは行かなくても、ええ、弥子を幸せにしてやれ勇太! などと、すっかり勇太のアニキ気取りでエンディングを迎えるのです。
勇太と弥子。TLSSの中では一番、“らしい”カップルではないでしょうか。