INDICATOR MUSICIAN SERIES vol.2

Ballades in Blue
BMGファンハウス/BVCR-11030
3059\/2001.6.6
Blue eyes~introduction~
いつか僕の腕の中で~Ballades in Blue style~
このまま君だけを奪い去りたい
君の心に帰りたい
翼を広げて
君がいない夏
夢であるように
Teenage dream
JUST ONE
MY LOVE
哀しみの向こう側
少年
蒼い戦士たち
日曜日~Ballades in Blue style~
瞳そらさないで~Smooth Blue Mix~(featuring Vocal 7th Beat)
Blue eyes

DEEN are Shuichi Ikemori on Vocal / Shinji Tagawa on Guitar / Kouji Yamane on Keyboard


未来のためにから、今日へ…

7thシングル 未来のために
未来のために(95.6.19)
JBDJ-1004/1000\
1;未来のために 2;もう一度…
3;未来のために(No vocal)
4;もう一度…(No vocal)
すさんでいた時期に出会った「未来のために」
多分、全く関係ない話ではあるが、僕はプロ野球ヤクルト・スワローズのファンである。何故そんなことを言うかというと、日本テレビの劇空間プロ野球のテーマソングに、「未来のために」が流れた95年に、ヤクルト・スワローズは優勝している。
僕の人生、そして序文のように個人的にもこの年は忘れ得ぬ出来事が多かった気がした。
95年初頭は僕自身、精神面で非常に荒れていた。勤めていた会社も辞め、つき合っていた彼女とも別れ、自らの命を絶つことさえ真剣に考えていたものだった。原因は今思えば実に他愛のないもの、だが、当時は僕自身それが何にもまして苦痛なものだったと振り返る。現在でも、当時を思い起こせば古傷がわずかにうずく。
奈落を淡々とはいずり回っていた、それはちょうど五月か、六月頃だったと思う。プロ野球中継が終わる時間帯に、テレビから流れる曲。それまでも何度か耳に届いていたが、聞き逃す程度だった。
だが、その日、僕は何故かその曲が気になっていた。「ディーンが歌う、未来のために……」。アナウンサーがその曲を紹介した。
『だけど君が言う 彷徨った日々もあったけど 闇抜ければ きっとそこは輝く世界……』
サビの直前のフレーズが、痛いほど僕の胸に突き刺さったその衝撃は忘れられるものじゃない。自分自身の人生において、精神的にポジティブにしてくれる「アーティスト」との出会いは、そうそうあるものではない……と、今振り返れば、強く思えるし、強く言いきれる。僕の場合が、人生観全体を徳永英明とすると、その人生観を前向きに見出せたのがDEENだった。

創作活動の再開の原動力「君の心に帰りたい」
それでも、しばらくの間は創作活動の再開には至らなかった。まあ、色々と引きずる部分はあったわけで、なかなかふんぎりがつかない事だらけの日々だった。その間にも、僕は未来のためにから知ったDEENの曲を暇さえあれば聴きながら、自分自身の孤独と戦っていた気がする(但しその戦いは今なおつづいている)。『このまま君だけを奪い去りたい』、『翼を広げて』など、実に味が深い。池森秀一の声は心に深く浸透し、人間の本質に迫るかのような説得力がある。ここ最近のアーティストたちにはおそらく見かけられることのない、ノスタルジックというのか、ジェントルというか、偏に言葉では語れない大切なきらめきを秘めている。
アルバム『I wish』で、メンバー自身の作詞作曲ナンバーを聴けば、更に僕のDEEN傾向は強くなっていった。「果てない世界へ」、「君の心に帰りたい」、「ありったけの笑顔」、「少年」などは特に好きなメンバーの曲。そして、僕が創作活動の再開を決意させたというか、自然発火したというか、とにかくそんな気にさせてくれたのが、その「君の心に帰りたい」である。
SFC版「ドラゴンクエストV~天空の花嫁~」を基にした創作小説『愛は胸の中に~Love is in my heart~』を再構築・再構想させ、この曲を聴きながら完成させたネット二次創作小説の処女作が『遠い思い出~from Dragon Quest V~』となったわけだった。
「君の心に帰りたい」は失恋の悲しい曲だが、僕にとっては、『イメージソングによる創作』というきっかけとなった、明るい曲なのだ。
2th アルバム
I wish(96.9.9)
JBCJ-1011/3000\
1;LOVE FOREVER
2;SUNSHINE ON SUMMER TIME
3;Teenage dream 4;ひとりじゃない
5;Sha・la・la・la~I wish~ 6;果てない世界へ
7;素顔で笑っていたい 8;Crazy for you
9;君の心に帰りたい
10;ありったけの笑顔 11;少年

DEENと歩んだ日々

プレステデビューは「夢であるように」から
「テイルズ オブ デスティニー」。僕がプレステ本体を購入し、同時に買った初めてのゲームである。おそらく、この作品の主題歌が、「夢であるように」でなかったとしたならば、僕がプレステを買うことはなかっただろう。
DEENがこの曲をひとつの画期だと言っているように、僕もDEENファンとしてのひとつのターニングポイントとも言える不滅の名曲だと思う。
テイルズ オブ デスティニーのストーリーに非常に共感を覚え、そしてこの曲の本当の意味が、クリアー後にひとつわかった気がする(言い過ぎか?)。そして、何より嬉しかったことが、僕自身の創作小説『レシュカリア古代戦記~約束の街・Blue in the blue sky~』のメインイメージソングに出来たと言うことである。
徳永英明とDEENが合流した瞬間
徳永英明の「SMILE」が、レシュカリア古代戦記復帰当初のイメージソングに起用できたこと。DEENと出会えたことで、僕の中で徳永英明への想いが薄れていく危機に襲われていた時に、「夢であるように」に触れられた。自然と、そして確信するように、レシュカリア古代戦記のイメージと重なった曲。そして、僕自身の中で、人生の指針たるべき徳永英明と、DEENが合流した瞬間だったのだ。
やがて、僕の創作活動において、徳永とDEENは、その曲調・歌詞の内容と相まって、イメージソングの代表格となる。なくてはならない存在となっていった。
13thシングル 夢であるように
夢であるように(97.12.17)
JBDJ-1035/1020\
1;夢であるように
2;海の見える街~Indigo days~
3;夢であるように(no vocal)
4;海の見える街~Indigo days~(no vocal)

哀しみの向こう側
哀しみの向こう側(00.11.15)
BVCR-19509/1050\
1;哀しみの向こう側
2;Soul inspiration<in Break 5>
3;哀しみの向こう側 instrumental
痛恨の宇津本直紀脱退
これはファンの間では禁句かも知れないが、僕は言いたい。
uz(ウズ)こと、ドラムスの宇津本直紀が2000年1月で脱退したニュースを知った時は、正直言って愕然とした。DEENもいよいよ斜陽の時期になったのかと悲しんだ。
僕としてはDEENの中でも、宇津本が池森の次に好きだった。ドラムスという決して目立たない立場ながらも、僕はDEENの曲全体において、宇津本のドラムに聴き入ってしまう時があり、聴いている最中、両手が自然にスティックを打つ仕種をしていたりする。
僕がDEENに出会えたきっかけの「未来のために」、「ありったけの笑顔」、「MY LOVE」など、宇津本が作曲に携わった曲は特にお気に入りでもあった。
音楽性の相違……バンドの脱退者は皆そう言う。真実はわからないが、僕としては宇津本脱退は決して大きな問題という言葉だけでは済まされない気がした。以後、DEENの出す曲の中で、自然にスティックを打つ仕種をしてしまう、リズムは消沈していった。DEENの曲は相も変わらず素晴らしいが、寂寥感は否めない。
自分らしさを保ち続けたい
バラードベストアルバム。新曲Blue eyes。素晴らしい曲とは思うが、某アーティストを思わせる曲調だ。時代の流れか、これぞDEENか。もうすぐ僕もDEENファン歴7年目になる。時代に取り残されているのは僕か。それとも取り残されるなどと言うことは誰もないのか。
誰に何と言われようとも、自分らしさを保ち続けたい。僕自身、そしてDEENに言い聞かせたい言葉だ。

DEEN MY BEST COLLECTION(MDより全16曲抜粋)

  曲名 勝手なるコメント
翼を広げて DEENの名曲中の名曲。人生の応援歌と言うには語弊があるかも知れないが、落ち込んでいるときに聴くととても勇気がわいてきます。ライブでは必ず一斉合唱される、名バラードです。
君がいない夏 日本テレビ系全国ネットのアニメ・名探偵コナンのエンディングテーマとしてオンエアれていたDEEN1年振りのシングル。昔に別れた恋人を偲ぶ切ないバラードで、季節にとらわれないで聴けるところが気に入っています。
Memories アップナンバーだが、詞は失恋した男の叫びをあらわしていて、じっくり聴けばとても泣けてくる。 自分もこういう経験があるので、カラオケでは泣きながら歌いそうです。
果てない世界へ ファンタジー小説を書くには絵ももちろん、歌を聴きながらイメージをわかせます。この曲は自分自身への反省と将来への希望を描いているが、小説のテーマとして重要な位置を占めている、僕の中では名曲と思っています。
未来のために 僕がDEENの大ファンになるきっかけとなった曲。当時、荒んだ生活だった僕を叱咤激励してくれた曲で、魅入られたようにCDを買い、一日中聴いていたことを今でも忘れません。
永遠をあずけてくれ DEENが唯一のクリスマスソングと言っている曲ですが、シーズンを越えて聴ける曲だと思っています。遠距離恋愛をしてるため、とても切ない気持ちになります。
SUNSHINE ON SUMMER TIME 社会人になれば、ありきたりな毎日である。休みの日くらい、嫌なことを忘れて思い切り遊ぼう。 当たり前なことだが、なかなかそうも行かないのが現実かも。幻滅しないで明るく行こうよと激励している曲だと思っています。
このまま君だけを奪い去りたい DEENのデビュー曲。彼らの原点がここにあると思えばなるほどと思います。DEENを知りたい人はまずこの曲から聴きましょう。MY BESTのA面最後はこの曲です。
LOVE FOREVER DEENがやっぱり他のアーティストとは違うと感じた曲。アップテンポだが、切々と訴えるような歌い方は、池森秀一にしか表現できないものだと感じました。
10 素顔で笑っていたい テレビ朝日系のドラマ、小児病棟・命の季節のエンディングテーマ。アルバムI wishから気に入っていたナンバーですが、ドラマの再放送を見て、更に好きになりました。
11 ひとりじゃない フジテレビ系アニメ・ドラゴンボールGTのエンディングテーマとして有名な曲。自分自身への激励歌であり、愛する者への応援歌でもあります。結婚式とかで歌いたい曲です。
12 Teenage dream 卒業して社会人になると、学生時代だった友人にはなかなか会えなくなります。この曲は親しい友人に何年経っても、学生時代のままで、変わらないで欲しいという心境を代弁してくれている気がします。僕の18番。
13 瞳そらさないで 恋が終わりそうな雰囲気の中での男の心境を歌っています。 愛する人が去って行くとき、誰でもこの詞のような心境になるものでしょう。
14 少年 名曲中の名曲。DEENオリジナルの曲では一番好きなナンバーです。何もかもが純粋だった僕たちの少年時代。僕が今の社会に対する訴えたい主旨がこの曲に凝縮されています。
15 君の心に帰りたい ファンに特に支持されているDEENの代表的バラードナンバー。何て言うのか・・・言葉には現しきれない美しく、切ない曲です。私事で失礼ですが、創作小説『遠い思い出』のイメージソングにしている曲です。最高です。
16 夢であるように MY BESTの最後(トリ)はこれです。ナムコのPS用RPG・「テイルズ オブ デスティニー」のテーマソングであり、DEENが自分たちにとって、2周目の最初の曲と語っているこの曲。この曲を語るにはテイルズ・・をプレイして下さい。プレイして、あなたが感じたことが、僕の感じた答えです。

DEEN Coupling With COLLECTION

曲名 コメント
DREAMIN' 『このまま君だけを奪い去りたい』のC/W。 彼らのオリジナルで一番最初の曲で、さすがに若々しさが漲り、彼らが抱くテーマの原点が垣間見えるようです。
夢のつづき ~Love in my dream~ 『翼を広げて』のC/W。 珍しく男女間の生々しい恋愛を歌っている曲だと感じます。
FOREVER 『Memories』のC/W。 こうして聴くと、DEEN自体はロック系に近いバンドであるという事がよく解ります。 この曲のコーラスには、あの大黒摩季や生沢佑一(TWINZER)らの声がはっきり聴こえます。
さよならも言わないで ~Rain~ 『永遠をあずけてくれ』のC/W。 DEENの王道ともいえる切ないながらも勇気づけられる感じがするバラードナンバー。 気がついたことは、歌詞の始めに「夢であるように」の詞の一部があったということです。
いつか僕の腕の中で 『瞳そらさないで』のC/W。 瞳そらさないでの爽快感の後の余韻を崩さない、爽やかだがちょっと切ない感じのバラードナンバーです。
Run Around 『Teenage dream』のC/W。 年上の恋人に対する男の思いというものが切々と伝わってくる感じがします。
もう一度・・・ 『未来のために』のC/W。 初めて買ったDEENのシングル「未来のために」のカップリングが始まったとき、思わず驚いてしまった。何と悲しい曲なんだろうと。
少年 『LOVE FOREVER』のC/W。 昔の回顧、そして大切なものを切々と歌ってくれた名バラードソング。聴く度に何かを考えさせられます。
日曜日 『ひとりじゃない』のC/W。 ゆっくりとした曲の流れがとても心地いいバラードソング。タイトルの様に日曜日に聴けば実感が強く沸いてきそうです。
月に照らされて 『SUNSHINE ON SUMMER TIME』のC/W。 イメージとしては、夏祭りが終わり、周囲が静かになった時に月明かりの下で恋人との別れ場面といった感じでしょうか。とかくDEENの王道である曲に違いありません。
Dancin' alone 『素顔で笑っていたい』のC/W。 ダンスミュージックとして十分に通用する、テンポのよい曲です。この後、彼らは約1年間の充電期間を置くことになります。
love me 『君がいない夏』のC/W。 1年の試行錯誤の後に生み出されたこの曲は、カップリングを聴くだけでも十分に変化というものが感じられます。一皮も二皮もむけたDEENを見ているようです。
海の見える街 ~indigo days~ 『夢であるように』のC/W。 DEENにしては珍しく「後悔」を綴っている曲。更に、タイトルが歌詞にないという珍しいタイプであり、正しくDEEN集大成のシングルであったと感じる。
go with you 『遠い空で』のC/W。 美しい流れがとても気に入っている曲だ。海の見える街~indigo days~を聴いてからカップリングの重要性というものを知った気がします。