青い空はポケットさ~ハロー!ドラミちゃん
TV版のエンディングテーマ曲から挿入歌まで。さすがにそれぞれが実に聞き慣れた曲であるなあと思わせる。
我が崇敬する藤子・F・不二雄先生は、名作ドラえもんに「夢」という無限の可能性を表しつづけてくれていた。どこでもドアや、タイムマシンなど、まさにそれは人類すべての夢である。
しかしながら、私がドラえもんや、このDORA
THE BESTを通じて感じたのは、藤子先生はもとより、音楽家たちにひとつの共通点があると思った。
それは、ただの夢ばかりではなく、地球規模・・・いや、宇宙学的規模に人類すべてを見つめていると言うものだ。
ドラえもんが世代を越えて愛されつづけている理由は、やはり大切なものを失くしてしまった私たち人類が、新しい何かをドラえもんやのび太、ジャイアンやスネ夫たちに求めている。それは無意識的なりにもそうではないかと思うわけである。
そして、この作品のすべての登場人物が、本来あるべき人類たちの姿ではないか。
ジャイアンやスネ夫はいじめっ子だが、それでも固い友情で結ばれ、心の底から信頼し合っているのだ。
現実のしがらみや怒り・不満など、地球・宇宙規模で見れば実に小さなもの。迷うこともあるし、挫折することもあるだろう。だけど、それに負けてはいけないのだ。
ドラえもんやのび太、彼らを取り巻く人々は、優しく現実の私たちにそう問いかけつづけている気がしてならない。
藤子先生は先年、残念ながら亡くなられたが、先生の夢は未来永劫色褪せることはないものと信じている。少なくとも、私は永遠にドラえもんを支持して行くことだろう。素晴らしい物語と、楽曲と共に…。