がんばれサムエル!!これからも僕らの道しるべとなる曲を作っていって欲しい

サムエル『ラストチャンス』
ラストチャンス
東芝EMI:TODT-5235 ¥1020(Tax in) 98.12.23
Words & Music by Something ELse/Arrangement by Toshiyuki Mori & Something ELse
サムシングエルス
Something ELse are
Nobutaka Ohkubo on Vocal , Guitars
Daisuke Itoh on Guitars , Chorus , Keyboards
Chihiro Imai on Guitars , Bass , Chorus , Keyborads

Takahara’s Review

とにかく素晴らしい!感動した。NTV系全国ネット『雷波少年』内で彼らの活動を見ていたが、オリコンチャート20位以内に入らなければ解散転職という崖っぷちに立たされたメンバーは、それでも夢を諦めず、数え切れない苦難の道と努力を積み重ねて見事オリコンチャート初登場2位という大快挙を成し遂げたのは彼らを応援してくれたみんなや、彼ら自身の歩んだ道の確かなる結果なんだ。
詞も楽曲も最高である。今まさに何かに落ち込み、ふさぎがちな人たちに対する優しい応援メッセージ。リードボーカル・大久保の声には説得力が満ちあふれ、聴く者の心をストレートに打ちつけてくれる。また伊藤・今井のコーラスも心地よく、サビを含め、一度聴けば自然と口ずさんでしまうほどの魅力を感じる。カップリングのアコースティックバージョンのラストイントロで拍手喝采が流れるが、「やり遂げた!!」という彼らの心境が彷彿と伝わってくるようである。
楽曲・外見的にも今流行りのビジュアル系ハードロックではなく、正統派ポップスという感じがあり非常に好感が持てる。
極端な話かも知れないが、彼らは現在の音楽界がビジュアル系全盛期の中で、不振の清流派ポップス・ロックルネッサンスの先駆者的存在とも言える。
ちなみに僕がDEENのファンになったきっかけは「未来のために」という楽曲だった。そして今、この「ラストチャンス」という楽曲がきっかけとなり、サムエルはDEENと並ぶ僕の人生の指針となるべきバントになった。これからも自分たちの音楽性を守りぬき、名曲を作って欲しいものである。
皆さん、これからもサムエルを応援しよう!