CD Review on Sound Track & Other's

DAIVA -ディーヴァ-
DAIVA - ディーヴァ -
浅倉大介/東芝EMI/TOCT-6822/2800円/92.11.4
1;DAIVA I(ディーヴァ I)/2;FLAME OF VLITRA(ヴリトラの炎)/3;NIRSARTIA DRIVE I(ナーサティア・ドライヴ I)
4;TRIAL OF NIRVANA(ニルヴァーナの試練)/5;ASURA'S BLOODFUED(アスラの血流)
6;DRIVING ARMOR I(ドライビング・アーマー I)/7;IMPERIAL OF NIRSARTIA(ナーサティアの玉座 I)
8;THE CUP OF SOMA(ソーマの杯)/9;FLEET BATTLE(フリート・バトル)/10;MEMORY IN DURGA(ドゥルガーの記憶)
11;NIRSARTIA DRIVE II(ナーサティア・ドライヴ II)/12;DAIVA REPRISE(ディーヴァ・リプリーズ)
13;DRIVING ARMOR II(ドライビング・アーマー II)/14;IMPERIAL OF NIRSATIA II(ナーサティアの玉座 II)
15;STAR OF GODS(神々の星)/16;DAIVA II(ディーヴァ II)
伝説の名盤。オリジナルは80年代である。ご存知の人は実に懐かしいのではないかと思うタイトルではなかろうか。かつて、MSXと呼ばれたホームパソコンなどで威を誇ったゲーム『ディーヴァ』のサウンドトラック。今や超有名プロデューサーである浅倉大介氏が手がけたもの。当時のSF系作品は、実に純粋で奥が深く、未知なる可能性に冒険心をかき立てられたものだった。今、このCDを聴きながら目を閉じると、SF世界に馳せていた忘れかけていた熱い思いがこみ上げてくるようだ。このCDを持っている方、そう思われないかな?
AIRサントラ
Ornithopter -AIR Original Compilation Album -
A3/Visualatrt's/Key/KYCD-0303/非売品
1;てんとう虫/2;鳥の詩/3;双星/4;跳ね水/5;夜想
6;夢語り/7;夏影/8;虹/9;青空/10;Farewell song
2000年PCゲーム界最高の話題作と目された、『AIR』の初回限定版に封入されていた、オリジナルサウンドトラック。
前作『Kanon』のサントラは入手できなかったが、今回これを聴いてみると、なるほどサウンド面においても実に力が込められているものだと実感できるナンバーが揃っていて、何はともあれ、聴いていて飽きが来ない。物語本編の夏をイメージを崩さないのは楽曲ばかりではなく、ヴォーカルの清冽な歌声も実に心地がよい。また、一番好印象をもてたのは、そのパッケージと歌詞カード。飾り気がない単調さがゲームやアニメーションのサントラ等に見られるものではなく、Keyブランドというゲームメーカーが、音楽だけでもその作品を思い起こさせる自信という、独自のこだわりを感じさせるのだ。容易に真似できるものではない。
シスプリマキシシングル
MELODY/shining★star
SISTER PRINCESS/ランティス・キングレコード/LACM-4004/1200円/01.1.24
1;MELODY(シスター・プリンセス オープニングテーマ)
2;shining★star(同・エンディングテーマ)
3;MELODY(no vocal tracks)
4;shining★star(no vocal tracks)
コンシューマ美少女系の21世紀初の話題作である、『シスタープリンセス』のオープニングテーマ、エンディングテーマを収録したマキシシングル。「SISTER PRINCESS」は12人の声優陣によるユニット。堀江由衣、川澄綾子など業界期待の顔も参加している。
予想はしていたことだが、ユニットは終始合唱で綴る。誰が誰の役なのか、よほど詳細な事情通でない限り解りうるものではない。また、特段個性的な楽曲ではないので、他のアニメーション・ゲームのサントラ・ボーカルトラック集と言われてしまえば、そうかなと思ってしまう。シスタープリンセスファンのグッズ収集家ならば必須アイテムのひとつだとは思うが、純粋に話題性を求む人には、素直な印象を受ける。
ときめきメモリアル2サントラvol.1
ときめきメモリアル2
ORIGINAL GAME SOUNDTRACK Vol.1
サウンドトラック/コナミミュージックエンタテインメント/KMCA34~35(2枚組)/3204円/99.12.3
[DISC1]1;覚えてますか?/2;勇気の神様(GAME VERSION)/3;光テーマ“ルンバ風”/4;幼年期昼間/5;同夕方/6;同夜間
7;ばいばい光ちゃん/8;あの娘にまた!/9~15;季節のテーマ/16~21;キャラクターテーマ/22~29;デートシーン
30~35;遊園地メドレー/36~38;ショッピングメドレー/39~40;彼女の誕生日
[DISC2]1;再来、ひびきの市へ/2~11;スペシャルイベント/12~13;彼女の誕生日/14~33;文化祭メドレー/34~36;不良戦メドレー
37;向日葵~バッドエンディング(VO;野島健児・増田ゆき)
38;あなたに会えて~ハッピーエンディング(インストゥルメンタル)

曲数が多いので大部分省略しております
このサントラはただのゲームサントラではないということである。ストーリー性を主体とするのがゲームの基本なのであるが、BGMが味付けをしていると言っても過言ではない。このサントラは、歴史上に名を残す偉大な作曲家たちのクラシックをアレンジしているナンバーが多いので、単にクラシックアレンジ・アルバムとして聴いてみても十分な価値はあるのではないだろうか。なるほど、違和感がないわけである。
ときめきメモリアル2サントラvol.2
ときめきメモリアル2
ORIGINAL GAME SOUNDTRACK Vol.2
サウンドトラック/コナミミュージックエンタテインメント/KMCA36~37(2枚組)/3364円/99.12.3
[DISC1]1;覚えてますか?/2;勇気の神様(GAME VERSION)/3~11;キャラクターテーマ/12~22;デートシーン
23~36;クリスマス~ウィンターシーズンメドレー/37;向日葵~バッドエンディング(インストゥルメンタル)
[DISC2]1~10;スペシャルイベント/11~13;番長戦メドレー/14~19;体育祭メドレー/20~25;二人三脚/26~31;棒倒し
32~38;騎馬戦/39~41;運動部/42~43;夏合宿/44~50;メルティングポイント/51~54;エンディングイベント
55;あなたに会えて~ハッピーエンディング(野田順子)

曲数が多いので大部分省略しております
当サントラの主要レビューはVOL.1の方で記述した通り。オーケストラやバンドなどでアレンジしたものではなく、ゲーム上で使用されているBGMをそのまま使用しているところに、サントラの真骨頂を見る。ひとつだけ残念に思うことは、VOL.1,VOL.2と別にせず、4枚組でひとまとめにした方がある意味で取っつきやすかったかなと思った。1,2トラックの重複は正直言ってあまりいただけないし、ハッピー・バッドエンディングのインストゥル・ヴォーカルバージョンの分離はメーカーの販売戦略が見え透いていて遺憾である。
ときめきメモリアル2ボーカルトラック
ときめきメモリアル2 VOCAL TRACKS
野田順子他/コナミミュージックエンタテインメント/KMCA39/3059円/99.12.23
1;笑顔の決心(野田順子・陽ノ下光イメージソング)/2;Keep on Keeping on(前田千亜紀・佐倉楓子イメージソング)
3;大吉頂戴!-はっぴぃちょーだい-(高野直子・寿美幸イメージソング)/4;ブラックダリア(田村ゆかり・伊集院メイイメージソング)
5;桜樹のささやき(村井かずさ・八重花桜梨イメージソング)/6;あそびにいこう(くまいもとこ・赤井ほむらイメージソング)
7;嵐が始まる時(鳥井美沙・麻生華澄イメージソング)/8;大好きな人(橘ひかり・白雪美帆イメージソング)
9;春のゆき(小菅真美・水無月琴子イメージソング)/10;Don't worry~ひとりでもだいじょうぶ(野村真弓・一文字茜イメージソング)
11;勇気の神様
話題性という視点からサウンドトラック2枚組とともに購入したものであり、恋愛シュミレーションゲーム・ときめきメモリアル2の10人のキャラクター担当声優がそれぞれのイメージソングを歌っている。某雑誌では、その完成度の高さを賞賛しており、実際に聴いてみてもこの手にありがちな偏向的な部分は少ない気がしている。まあ、私個人としてはアップテンポの曲調に抵抗は感じられなかったのだが、アコースティックバージョンやスロー調のバラード系にアレンジされたものがあれば、なお良かったのではないかと思った。
近藤嘉宏プレイズ筒美京平
近藤嘉宏プレイズ筒美京平
近藤嘉宏(ピアニスト)/日本コロムビア/COCQ-83078/2940円/98.12.19
1;人魚/2;魅せられて/3;万物創世記のテーマ/4;また逢う日まで/5;雨だれ
6;17才/7;赤い風船/ 8;セクシャルバイオレットNo.1/9;さらば恋人
10;ヤマトナデシコ七変化/11;ブルーライト・ヨコハマ/12;たそがれマイ・ラブ
13;サザエさん変奏曲/14;ドラマティック・レイン/15;君だけに
とにかく、『たけしの万物創世記』のオープニング曲にどっぷりとハマった僕がずっと探し求めていたCDである。筒美京平氏作曲としかわからず、番組でしばらく情報公開がされていなかったが、先日番組の後半にテーマ曲収録のCDプレゼントがあって速攻チェック。確実に入手したいためにあちこちのショップを転戦。盛岡の大型店で発見。迷わず購入したもの。もちろん、一番のお気に入りは3トラック・万物創世記のテーマ。くり返しかけていても飽きない。
NHK大河ドラマ主題曲集
NHK大河ドラマ主題曲集~秀吉~
各作曲家/ポリドール・NHK/POCN-1123~4(二枚組)/3500円/96.4.1
Disc1 1;花の生涯/2;赤穂浪士/3;太閤記/4;源義経/5;三姉妹/6;竜馬がゆく
7;天と地と/8;樅の木は残った/9;春の坂道/10;新・平家物語/11;国盗り物語
12;勝海舟/13;元禄太平記/ 14;風と雲と虹と/15;花神/16;黄金の日日/17;草燃える
18;獅子の時代/19;おんな太閤記/20;峠の群像/21;徳川家康/22;山河燃ゆ
23;春の波濤/24;いのち/25;独眼竜政宗/26;武田信玄

Disc2 1;春日局/2;翔ぶが如く/3;太平記/4;信長/5;琉球の風/6;炎立つ/7;花の乱
8;八代将軍吉宗/9;秀吉/10;秀吉・破天荒/11;秀吉・夢路/12;秀吉・恋慕/13;秀吉・運命
14;秀吉・放浪/15;秀吉・幻
毎年発売されている大河ドラマ主題曲集の96年秀吉版。お気に入りは独眼竜政宗以降の全曲である。来年、新しいものを購入予定。大河の主題曲はみんな好きである。
蒼き狼と白き牝鹿
蒼き狼と白き牝鹿~ジンギスカン~
菅野よう子/光栄/H29E-20002/2500円/88.7.1
1;元朝秘史/2;夢の旅人(蒼き狼と白き牝鹿のテーマ)/3;騎馬の舞い/4;モンゴル帝国
5;オルド/ 6;東ヨーロッパ/7;西ヨーロッパ/8;レクイエム/9;モンゴル高原/10;戴冠式
11;時のメモリー
(夢の旅人:VO;中島啓江 時のメモリー:VO;Clea)
オーケストラによるつき上がる躍動感から始まるサウンドトラック。さながら大草原を無数の騎馬部隊が破竹の勢いで突き進む情景を思い起こさせるようである。各地をイメージしたナンバーにはそれぞれの風景や日常生活感が彷彿とし、2トラック・11トラックのヴォーカルバージョンもなかなかいい味を出している。特に好きなナンバーは9トラック「モンゴル高原」である。夜から朝になるとき、東の地平線から太陽が徐々に昇っていくというイメージがある、静かで落ち着いた曲だ。
元朝秘史
蒼き狼と白き牝鹿~元朝秘史~
大島ミチル/光栄/KECH-1029/2900円/92.7.25
1;ゴビ/2;流浪の民/3;華龍/4;ガルーダ/5;異教の地/6;ララバイ/7;弔鐘
8;馬上の狼/9;祈り/ 10;高原の覇者/11;遙かなる星/12;我が祖国
様々な分野で大活躍している作曲家・大島ミチル氏が全曲を手がけた名盤。これの作曲のため、わざわざ大陸に渡って「胡弓」「馬頭琴」を習得したと言うほどの熱の入れよう。12トラック・我が祖国は大島氏のアレンジということ。ナンバーはすべてゲームミュージックと言うことだが、ライナーノーツにも記されているようにもはやゲームミュージックの範疇を超えたワールドミュージックと呼ぶに相応しい。
水滸伝~天命の誓い~ サウンドトラック
水滸伝~天命の誓い~
木下伸司・三井一正・滝沢洋一・前田憲男/光栄/H29E-20003/2500円/89.4.25
1;オープニング~無頼の宴~/2;夢、いつの日か…(ボーカル・バージョン)/3;春光
4;夏木立/5;秋風/6;冬景色/7;組曲 梁山泊
(好漢、街をゆく~戦にのぞむ~戦勝-首領の決断-~勝利のファンファーレ~休息の時)
8;夢、いつの日か(オーケストラ・バージョン)
光栄のゲームサントラで特徴なのは、オリジナルの歌が収録されていると言うことである。その中でもこの「夢、いつの日か…」は、水滸伝~天命の誓い~のエンディングを歌にしたものであり、淡々と流れる静かなミュージックに乗せて、心を眠らせるような男性ボーカルの声が、実に心地がいい。また、最近光栄のサウンドトラックは、有名ミュージシャンを起用しているが、この作品には名作曲家として知られる、前田憲男氏が編曲を担当している。
大航海時代II サウンドトラック
大航海時代II
菅野よう子/光栄/KECH-1036/2900円/93.2.25
1;WIND AHED/2;CAPRICE FOR LUTE/3;CATALINA/4;THE MAHOUT
5;MOSLEM DANCE/ 6;EMPTY EYES/7;LAND OF LUXURY/8;MAST IN THE MIST
9;THE CHASE/10;INTERLUDE/ 11;FIDDLER'S GREEN/12;CLOSE TO HOME
光栄サウンドトラックの中で、一番感激を受けた作品である。中世欧州の大航海時代の雰囲気を非常によく現しているばかりではなく、聴いているとその世界に知らぬ間に引き込まれて行く感じが受ける。特に終曲である「CLOSE TO HOME」は、異国の静かな港町の水平線に沈む夕陽を思わせるピアノ演奏が耳に心地よい。当時の演奏方法や楽器を忠実に再現されているのも、作曲家・菅野よう子氏ならではのこだわりではないかと、勝手にそう解釈している。
信長の野望 戦国群雄伝 サウンドトラック
信長の野望・戦国群雄伝
菅野よう子/光栄/H29E-20001/2500円/89.4.25
1;オープニング~群雄決起~/2;時の調べ/3;怨狼の牙/4;もうすぐに…
5;戦雲-覇者への道- 野戦~籠城~天守閣炎上~レクイエム/6;いにしえの瞳
7;傍にいるから/8;遠い仲間へ
1,3,5以外は、ボーカルカバーされている。歌っているのは名手・新居昭乃。「時の調べ」では、ワンコーラスを全てアカペラで歌い、間奏からゆっくりと盛り上がりを見せている。オープニングの重厚で雄壮な音楽から、いきなり透き通る高音のアカペラが始まったときには呆気に取られたが、違和感は聴いているうちに解けてくる。血なまぐさい男の戦場を、女性の視点から見る歌は、また違った方向で戦国史を見ることが出来たと言える。
ルーラ ドラゴンクエストのうた
ドラゴンクエストのうた
ルーラ/ポリスター/PSCR-5009/2800円/93.5.26
1;序曲~プロローグ~(インストゥメンタル)/2;結婚ワルツ(V・結婚式)
3;街(III・街のテーマ)/ 4;もうひとつの名前(V・結婚前夜)/5;薔薇ふる空(II・アンナのテーマ)
6;海の子守歌(III・海のテーマ)/7;街の人々(I・街のテーマ)/8;この道わが旅(II・エンディング)
9;結婚ワルツ~エピローグ(インストゥメンタル)
今や伝説のユニットとなった志村真澄・伊藤真由美の二人組によるユニット「ルーラ」のアルバムである。ドラゴンクエストのインストゥメンタルに乗せてライブのような雰囲気で曲は続き、最後は結婚ワルツのオーケストラで締めくくる。二人の高音と低音のハーモニーが非常に特徴的だ。全曲の中でも特にトラック4・「もうひとつの名前」は、Vの結婚前夜の主人公とヒロインの心境を切々と、見事に歌い上げている。ドラクエファンにとっては伝説の名盤ではないだろうか。
THE VOCAL FORM LILIA
THE VOCAL From Lilia
新居昭乃・PIC/キングレコード/150A-7710/1500円/89.8.21
1;LILIA~イースIIリリアより~
2;In Adventure World~イースIIエンディングIIより~
3;LILIA~English Version~/4;In Adventure World~Instumental~
これも伝説の名盤といえるアルバムではないだろうか。名手・新居昭乃が1,3を、PICが2をカバーしている。イースの名ヒロイン・リリアをイメージしたバラードソングを、兼崎順一のアレンジによって、晴れ渡る草原を思わせる仕上がりとなっている。詞の内容も主人公アドル=クリスティンを純に慕う彼女の心境を隈無く表し、イングリッシュ・バージョンもまた良い。