浪漫大陸~慕情篇~
風が薫(くゆ)る海辺の街で
不意に出逢った君に
心高ぶる夏の空
今、この思い告げよう
長い旅にひとときの安らぎを求めて
優しい陽射しに
二人の影が今一つになる
慕情をたどる季節
空はどこまでも青く
果てしない旅路はつづく
限りない愛のように
君の笑顔が哀しいのは
いつか別離(わかれ)が来るから
僕の瞳に流れる雲に
夢のかけらがあるから
かすむ夕陽に染まる街を胸に刻んで
小さなこの幸福を
僕は決して忘れないだろう
慕情と夏の風を
受けとめて行け旅人
地平に向かう涙は
とめどない愛の証
慕情を綴る日記
いつの日か開くときには
遙かな道の思い出
忘られぬ愛の記憶
「僕の瞳に流れる雲に、夢のかけらがあるから・・・」というフレーズ。これこそが私の心に煌々と生き続ける、本心であると確信しております。僕が西域にたどり着き、そこで人生の終焉を迎えるときは、今までの辛さや苦しみも、感謝の念を捧げて心安らかに逝きたいものです。