君の心に広がる世界を旅しよう

なぜか寂しさが夕暮れの風に運ばれてゆく
ひとり空を見上げれば虚しくて……
ありきたりな日々に本当の自分が見えなくて
失くしそうなあの頃のままの夢が悲鳴を上げている

 忘れないで心の暗闇の中
 果てしなく広がる世界があるよ
 いつか気づいてくれるその日まで僕が
 そっと見守るから

明日が見えないままに足下をたどる先に
何かに躓く痛みもこらえずに
心に描いた地図は今も彷徨える旅の標(しるべ)
幼い頃に憧れた空は…今も青く澄んでいた

 忘れないで冷たい風の中
 強く息づく野辺の草花
 たとえ悲しくて倒れそうな時もきっと
 支えてくれる

 あきらめないで!
 あの険しい峰の向こうに
 きっと愛しい街がある

 忘れないで心の暗闇の中
 果てしなく広がる世界があるよ
 いつか気づいてくれるその日まで僕が
 ずっと見守る

 さあ手をつないで!
 涙を笑顔にかえて
 未来(あした)へ歩いてゆこう

いつか見た未来に…の復帰第一弾は、旅情編の新作です。
携帯電話・パソコンなどのメール。メル友という名の下に、本当の意味の“人同士のつながり”が疎遠になりつつある昨今。ある時、僕自身、人の心の冷たさを嘆き、落ち込んだ時に浮かんだフレーズを、旅をテーマに書き上げてみました。自分への叱咤激励となるかは、後に気づいてくれると、自分自身信じています。
参考楽曲/雲が流れる方へ(WANDS)