まほろばの絆~恋の旅人II~

蒼い大空に包まれて
疲れた心よさあ眠ろう
落ち込むばかりの日々の暮らしで
僕は何をもがいていたのか

とめどない悲しみ
風が吹き抜けて行く
新しい明日の薫り運ぶそよ風

 恋を感じていた飛鳥の人たちも
 どこかで同じ空に
 思いを育んでいたのだろう

赤く染まる夕陽が寂しい
想い出残らぬ一日が終わる
まだ見ぬ人よあなたはどうなのか
いつか巡り会うその日を待つのか

心失った時代に
本当の愛を求めて
僕はずっと孤独な旅をつづける

 恋に破れてきた平安の人たちも
 今の君のように
 ひとり泣いていたんだろう

 恋を実らせていた明治の人たちも
 数え切れない痛みを
 乗り越えてきたのだろう

 そして君はその人たちの
 子孫なんだろう

創作小説「まほろばの絆」とは関係のない詩文です。私が思うには、現代はもちろんのこと、大昔から人間関係や仕事、そして恋愛におけるロジックは、根本的な部分で同じなんじゃないかなと。
今、あなたがなにかに悩み、苦しんでいたとしても、時代を遡れば、あなたと同じ悩みを抱いていた人は、必ずいると思うんですね。
参考楽曲/時の旅人(西田敏行)