DISTANCE~その愛、叶えよう~

ごらんよ…こんなに青空澄みわたってる
綺麗だと思える心があるならば
ごらんよ…小さな命が生まれるときに
誰もが優しさを胸に抱くだろう

ああ…喜びと悲しみ怒り苦しみ感じられる思いと
失った僕の本気な愛またひとつ近づいた

泣いたり笑ったり素直に気持ち表せるなら
それが人として何も違いがない

つまずく痛みも僕らが求めていること
だから感じて欲しいこの冷たい風を

ああ…彷徨える心がいつの日にか
無表情になるとき
血の通う機械になるだろうか
愛の字から心が消えて

砂漠の真ん中で道を見失って
どこを目指すのか
オアシスはあるのだろうか

確実な事は何もないけれど
ひとつだけ見つけた
形のない僕らの気持ちはひとつ
ずっとそばに離しはしない

ビジュアルノベル To Heart出演キャラクタ HMX-12型マルチ
人気を誇ったTo Heartシリーズよりの創作歌詞。人間とロボットの範疇を越えた恋愛という、実にダイナミックなストーリーを綴ったマルチのストーリー。確かに心揺さぶり人気が高いのもうなずけるが、私がインスピレーションを受けた部分というのは、このキャラクタが言った「すべての人間が好きだ」というセリフ。人の心が機械のように無表情になってゆくこの時代に、このロボットは人間以上の素晴らしい感性を秘めていて、ある意味私たちの心に対する警鐘と受け止めた。「愛」という字から心が消えたとき、人はただの「受」け身に、成り下がってゆくのだ。
参考楽曲/永遠の果てに(徳永英明)