君だけを…

そんなに泣かないで…そうだよ
僕が苦しめているのさ
「優しさ」だけで愛するのは間違い
お互い傷ついてゆくよね

いつか描いていた未来のふたりを
僕は見失いかけていた

 君だけを愛しつづけ
 苦しみひとつない場所まで行けたら
 哀しみや憎しみさえ
 夢であるように願えたはず

 ふたり見つめあって
 この人だと思うならば
 きっと泣きやむはずさ
 僕の腕の中で

近すぎて気づかない…一途な
君の澄んだその瞳
離れてみて初めて知った
君色に染まっていたと

捨てたはずの永久の恋心
今、取り戻してゆく

 君だけを愛しつづけ
 立ち止まり振り返るその先に
 喜びや悲しみを
 その胸に抱きしめてくれてた人

 瞳を閉じて
 口づけ交わしたならば
 きっと取り戻せる
 君の夢の中へ

 君だけを愛しつづけ
 苦しみひとつない場所まで行けたら
 哀しみや憎しみさえ
 夢であるように願えたはず

 ふたり見つめあって
 この人だと思うならば
 きっと泣きやむはずさ
 僕の腕の中で

 きっと泣きやむはずさ
 僕の腕の中で

Canvas~セピア色のモチーフ~
そのタイトルの通り、絵というテーマを中心としたストーリーの本編なのですが、私的にこのストーリーに触れたとき、『優しさ』の意味を考えさせられた気がする。自分の弱さを知る主人公、そして相手の弱さも知る主人公。お互いの弱さを垣間見たとき、その答えを知りうるものではないだろうか……などと思ったり。この物語のヒロインたちに対する主人公の気持ちは、『君だけを…』に近いものじゃないかと思ったわけであります。
参考楽曲/哀しみの向こう側 (DEEN)