郷愁~Me who can wander about~

ねえ、君…笑えているかい?
ただ流れてゆくだけの…暗い舗道を
無感情なままで心を弄ぶ人波が
それは見知らぬ人と出会い
身体を投げ出す少女のように

ひとりじゃ何も出来ない孤独な自分を
飾り付けるだけの悲しく虚しい
自分を見失ったままに傷つけ蔑み
やがて明日は…明日は…

 自信を無くした誇り高き日本人(僕等)
 時代は変わったと若者達は叫ぶ
 呑み込まれたプライド 彷徨える文明
 いつかよみがえる 優しさの故郷(ふるさと)

理由(わけ)もなく犯す罪が…血の河に変わる
文字(言葉)だけで交わす『愛』に…人は溺れる
そして仕組まれた罠にはまり…光を求める
みんな…みんな…
僕等が…繁栄(この世)が悪いと思う

夢を描いて築き上げた先人達の城も
渇いた風に吹かれ崩れて…崩れて
バブルが壊れた傷が疼いて…疼いて
そして未来は…未来は…
未来は…

 子供の頃に聴いた童謡(うた)が今も
 心の奥でリフレインしている
 冷たい部屋の隅で閉じた瞳の奥に
 きっと培われた優しさがある筈

 子供の頃に憧れた夢が
 灰色の空にキラリ輝いていた
 挫折に涙しぼやけた街の灯に
 きっと自分と同じ 誰かが泣いてる
 
 子供の頃に憧れた夢の跡で……

 みんなありがとう 今日はありがとう
 みんなありがとう どうもありがとう
 そしてまた会いましょう
 元気で会いましょう

 La...La...La...La...

参考楽曲/Nostalgia(徳永英明)