カシムとゴードンは北ワーレン峠にさしかかる平坦な道に陣を張っていた。ルーシの鍛えた新兵を五十人ほどを従えていた。皆、木弓やら鉄弓を背負っている。ルーシが二人の元を訪れると、二人は待っていましたと言わんばかりにルーシを出迎える。
「参謀どの、あなたが言われたとおりに備えはしておきました。そしてこれからどうすればいいのか、これから聞きに行こうと考えていたところでしたよ」
カシムがほっとしたように息をつく。
「本当に、ちょうど良かった」
ゴードンがルーシを招く。そして石の上に置かれた板の上に、地図を広げる。
「参謀、先ほど偵察隊を送ってきたんですが、この森へは峠道の他にやや迂回しますが、獣道があります。奇襲を掛けるには、この獣道を通った方が得策ではありませんか?」
ゴードンの渋い顔にルーシは素っ気なく答える。
「回り道など必要ありません。正面から堂々と森にはいるのです」
驚く二人。
「いくら何でも、正面からはまずくないですか?」
とゴードン。カシムも言う。
「背後から進入した方が、奇襲といえると思いますけど・・・」
その言葉に、ルーシは二人を交互に見てふっと笑ってから言った。
「敵はさほど前面には注意をしていない。と言うのも、敵にすれば、我らは前の敗戦で峠道を直接通る方法には抵抗があると思っているはず。そして、次は何としても背後からの襲撃をしてくるだろうと」
その言葉にゴードンが頷く。
「確かにそうですね。私も、そう考えていました」
「ゆえにその逆をつくのです。今、攻めるならば背後を突こうとすれば損害大きく、正面より突けば被害は少ない。意表を突くことこそ、大勝への道。カシム、ゴードン。私も見守るゆえ、協力をよろしく頼みます」
「参謀さえいてくれればありがたい。な、カシム」
「その通りです。第一功者の栄誉はいただきます」
ガッツポーズをするカシム。だが、ルーシはくくくと笑いながら言った。
「残念ですが、第一功者はすでに決まりましたよ」
素っ気ないルーシの言葉に愕然となる二人。焦ったようにカシムが口を開く。
「だ、だ、誰ですか?」
「シーダ様です」
「えっ!」
唖然となるカシム。それに比べ、ゴードンは比較的冷静だった。
「ならば、シーダ様はペラティの海賊を・・・?」
「はい。完全に平定し、先ほどご無事に帰還されました」
予想外の言葉に、カシムとゴードンは言葉を失ってしまった。そして、それがすべてルーシの献策の成果であることを知ると、途端に闘志が沸々としてくる。
「参謀。この作戦、私たちだけで行います」
と、カシム。あまり突然の豹変にゴードンが怪訝な顔でカシムを見る。
「シーダ様は女の身で、たったお一人で海賊団を平らげた。それに比べて、私たちは男二人。それなのに、参謀がついて作戦を断行したとなると、栄誉も廃る。母にも胸を張れない。ここは私たちだけで功をなし、示しをつけなければ」
彼にしては随分とまともなことを言う。『たかり』の名人と言われたのは、母の病気の治療代と称して、よりによってシーダ王女に金銭をねだったということから始まっていた。ハンターとしての腕は優秀だが、いささか常識はずれた性格の持ち主なのである。そんな彼の科白に、思わずゴードンも吹き出す。
「大丈夫ですか? 失敗をすると、あなた方も戦死してしまうかも知れない」
ルーシの言葉に一瞬たじろぐが、カシムも妙な意地がある男だ。強気に首を横に振る。
「ま、任せて下さい。ゴードンさんとともに、立派に果たせて見せましょう」
「と、彼は言っています。ルーシ参謀、ここは私たちにお任せ下さい」
「そうですか。ならば、武運を祈っております」
一礼して振り返ったルーシに、カシムが声を掛ける。
「あ、参謀。・・・もしも勝ったら、何かして下さい」
カシムの悪い癖が出る。ゴードンがカシムの袖を強く引っ張り、口止めさせようとするが、止まらない。
「お望みのものを」
「絶対ですよっ!」
念を押すカシム。ルーシは微笑みながら二人に拝礼すると、ゆっくりと立ち去った。正直言い、ルーシは彼らの性格を見抜いて、わざとそう言ったのである。無論、彼らと出征するつもりはない。
ルーシはその足でカイン・アベルのソシアルナイト部隊が待機する街道陣営に赴いた。馬上で一心に前方を睨視していた二人の勇士は、予想通りルーシを冷たくあしらう。
「わかってるよ、あんたの言いたいことは。言うとおりにすっから、いちいち来るな」
「今俺たちは気合いを込めている。水差しにでも来たのか」
そんな二人の言葉にもめげず、ルーシは淡々と言った。
「カシム・ゴードンは今宵、森に入ります。頃合いを見計らい、出撃して下さい」
だが、二人はそれに返事をしない。ただ、体勢を崩すことなく、一心に暗くなってゆく前方の闇を見据えていた。ルーシは静かに身を翻し、立ち去ろうとした。
「『参謀殿』」
アベルがルーシの名を呼ぶ。振り返ったルーシに、アベルはにやりとしながら言った。
「シーダ様はどうなったんです?」
その問いかけにルーシはあえて答えず、軽く頭を下げて、陣営を出た。
本陣に戻る途上、ルーシは一人ため息を何度も漏らした。暮れなずむ空に星が輝き出す。そして、ふと立ち止まり、空に向かい大きく息を吸ってみる。
(これが・・・・・・私の運命なのだろうか)
急に寂しさに襲われ、ふとそう呟いたルーシの脳裏に、五年前が思い浮かぶ。そして、再び考える。
知謀に長けていると人は言う。だが、そんなものが何だというのか。
全てが神の定めた運命の上に成り立っていると思えば、何もかもが無意味に思えてしまう。ミネルバの苦難も救えなかった。いや、救うなどと言う大層なことはしていない。
事実、ミネルバの運命を見ずして、さっさと逃げ出してきた自分は、口先だけの無能な人間なのだ。
ひたすら現実から、逃れ続けてきた。カミュの誘いを断ったのも、多分、現実から逃れたい一心だったのだろう。
マルスの三顧の礼に腰を上げたのは、多分気まぐれだったのかも知れない。だが、マルスは万民の、それぞれの命の次に大事な伝国の炎の紋章を託し、指揮を取るようにと言った。
ひたすら逃れ続けてきた自分に、ここまで信頼してくれるものなのだろうかと、強烈な衝撃を受けた。
それから、自分は心の底からマルスに忠誠を誓った。たとえ、幾万の将兵に嫌われ、敵となろうとも、ひたすらマルスのために、持ちうる才能の全てを発揮しようと心に決めたのだ。
たとえ無能でも、何か一つは取り柄があるのではないか。シーダは海賊を討滅した。だが、それは自分の立てた策のおかげではないということを、思っていた。
喜ぶマルスとシーダ、そして自分を信じてくれるようになったシーダ。だが、今思い浮かべると、何故か寂しい気持ちになる。そう、自分は優れてなどいないのだ。カイン・アベル、そしてハーディンの心情は痛いほどよくわかる。
だが、そんなことに卑屈になっていても、何の意味もない。一度マルスに忠誠を誓った以上、私情は捨てなければならない。マルスに危害を加える様な輩がいるならば、決して容赦はしない。
そう、たとえカチュアやミネルバであっても、マルスを危めよう者は・・・たとえこの身が滅びようとも・・・。
太陽が完全に落ち、周囲は夜の帳に完全に包まれた。気配を窺っていたゴードンは、声を潜めて号令を掛けた。
「よしっ、時は来た。みんな、一気に森を奪うぞ」
「ようし。出撃だっ!」
カシムを先頭にハンター部隊、続けてゴードン率いるアーチャー部隊が出撃した。極力気配を抑えながら、街道を直進する。
前の戦いで敵の急襲を受けたその街道は、殺気立った雰囲気は感じられない。むしろ、虫の鳴き声が辺りを包み、妙な落ち着きさえ感じられる。しかし、そんな風雅を満喫する余裕などない。一気に森に進入し、敵の兵を叩きつぶさなければならないのだ。ゴードンがカシムに囁く。
(カシム、森への進入は君に任せる。僕は街道に出てきた敵を仕留めよう。)
(わかりました。)
カシムは頷くと、手勢に合図を送り、自ら先陣を切って森に足を進めた。
ハンター部隊は巧みに包囲網を築き、弓を番えた。ちょうどその時、森の中から草木を払う物音がし、一つの人影が何も知らぬかのように近づいてきた。カシムは息を潜めてその人影に意識を集中させる。
(伏兵か・・・)
カシムは右手を軽く上げ、合図を送る。カシムの両脇に身構えていた弓兵がそれと同時に弦を引き、人影に矢先を向ける。
案の定、人影はグルニアの伏兵だった。人影は欠伸をしたのか、長い吐息を漏らした。カシムは木の幹に見え隠れする人影の焦点を探り、頃合いを見計らった。そして・・・カシムの双眸がかっと開かれ、勢いよく右腕が振り下ろされた。その瞬間、弓兵の弦が放たれた。矢は風を切って人影に突き進み、トスンという音を立てて命中した。
「ぐあっ!」
人影は鈍い悲鳴を上げてどさりとその場に倒れる。カシムは間髪入れず、迅速に言い放つ。
「敵はこの先だっ、一気に叩きつぶせっ!」
言うが早いか、手勢は風の如き身のこなしで木々の隙間を縫い進んだ。
驚愕したのは無論、森に擬兵の計として配備されていたグルニアのアーチャー部隊である。突然の来襲に、部隊は大混乱に陥ってしまった。
「な、何故敵がっ・・・ええいっ! 迎え討てっ!」
伏兵を指揮するベンガ将校は、さすがに狼狽を隠しきれず、自棄を起こして弓を乱射し始めた。敵味方の分別無く、森は弓矢の雨交錯する修羅場と化した。しかし、カシム率いるハンター部隊はさすがに手練れ揃いだった。乱箭に数人が負傷したが、死者はなく、敵は不慣れな森の戦いによって相討ちが発生。逃走する者が続出した。
「大将を討ち取れっ!」
カシムは自ら矢をつがえてベンガに向け放ったが、辛くもベンガの右腕を掠っただけでベンガはその場を逃げ出してしまった。
「くそっ!」
一方、ゴードンは街道で逃走兵を迎撃していた。擬兵は一人でも取り逃がせば敵に作戦を看破されてしまう。ゴードンは投降する者は助け、それ以外は射殺するように命じていた。しかし、殆どが弓折れ、矢尽きた負傷兵。いわんや煙に燻し出された蜂の様なありさまの敵兵に逃走図る気力はなく、殆どが降服。最後に出てきたベンガだけは更に逃走を図ってゴードンに射殺されてしまった。
戦闘開始からわずか一〇分の出来事。無論、カシム・ゴードンの大勝で、森の擬兵は潰えた。
「作戦の成功をマルス様とルーシ参謀に伝えてくれ。それからカインとアベルにも頼む」
ゴードンは嬉々として兵士の一人にそう告げた。そして、ルーシの献策は完全に的中していたことを、まざまざと思い知らされ、感嘆の声を上げる。
「あの人は素晴らしい・・・僕も見習わなければ・・・」
そしてカシムに合流するべく、ゴードンは手勢とともに森に向かった。
解放軍本陣に、『弓兵部隊森を占拠』の報が伝えられると、マルスとシーダは、何よりもルーシの知謀に改めて感心させられた。そして同席のハーディンは一言も言葉を発せず、とても複雑な表情をしている。ルーシは飄々として注進兵に告げる。
「カイン・アベル両将軍に出撃を伝えてくれ。我々は明朝、出陣するゆえにと」
「はっ!」
注進兵が去った後も、ルーシは飄然としたままだった。
「ルーシ。あなたの策は本当に素晴らしい。前の戦いがまるで嘘のようです」
マルスが微笑みながら言う。
「本当に。ルーシ様がいらっしゃらなかったら、今頃私たちは・・・」
安堵のため息をつくシーダ。
「盟主殿、シーダ様。ご安心はまだ早うございます。・・・擬兵は潰えたとはいえ、敵の主力軍は満を持して構えているゆえ、これからの作戦の成否が鍵となります。カイン・アベル両将は今宵のうちに峠を抜けるでしょう。しかしながら油断は禁物です」
「そうですね・・・確かに、前の戦いも油断があって大敗した」
「奇襲と見せかけるため、明日の早朝に出陣します。今宵はもう休まれませ」
ルーシの言葉にマルスは小さく頷く。
「そうだね。じゃあ、休ませていただきます・・・。ハーディン公も今日はもうお休み下さい・・・。シーダ、君も疲れたんだから、早く休みな」
「はい」
マルスとシーダはルーシとハーディンに軽い会釈を送ると、陣営を出た。一方、ハーディンもルーシと目があった瞬間、瞳を伏せ、言葉発せずに陣営を出ていった。
ルーシは一人残り、地図を広げながら小石の駒を手に取りながら、色々と試行錯誤を行っていた。時が過ぎることさえ忘れ、夜も更け欠伸が起き、そろそろ眠ろうかと思ったときだった。
「参謀殿っ!」
兵士の一人が大慌てで駆け込んできた。
「いかが致した」
「ハーディン殿下が・・・・・・」
「・・・ん? 大公が・・・どうしたのだ?」
「つ、つい先ほど、ご、ご自分の配下と兵を率いて、と、峠へ向かわれましたっ!」
「何だってっ!」
眠気を覚ます兵の報告。ルーシは舌を打ちならし、机をどんと叩いた。
「抜け駆けは軍律違反だっ――――はっ!」
怒鳴り声から突然唖然とした表情になるルーシ。
「だめだっ、馬を引けっ、早くっ」
ルーシは兵が引き連れた馬を強引に取り上げ、飛び乗った。
「やっ!」
間髪入れずに鞭打ち、ルーシは全速力で馬を駆っていった。
(カシムたちには何も知らせていない。大公らが峠を通れば敵と間違えて弓を放つ。そんなことになればこの戦は自軍から崩壊し、二度と再起はかなわないっ)
ルーシは戴帽を投げ捨て、夜闇でもきらきら輝く白金の髪を振り乱して猛然と馬を駆った。
峠道。蹄の音がけたたましく静寂に鳴り響く。闇に慣れた瞳に全神経を集中させて前方を凝視するルーシに、軍勢のシルエットが映る。ハーディン率いるオレルアン勢だ。はるかに遠い前方。
「頼む、間に合ってくれ」
ルーシは無意識の内にそう叫び、強く何度も馬にむち打つ。
ハーディンらはゆっくりと峠道に入った。
「大公殿下、本当によろしかったのですか?」
ウルフがふとそう漏らす。ハーディンはやや微笑みを浮かべて返した。
「あのルーシという者、我々が思っている以上に才のある若者かも知れない。シーダ殿は無傷で海賊を討ち、カシム・ゴードンの弓兵は敵の伏兵を破った。いやでもあの若者の述べた言葉通りに事は進んでいる。・・・だが、これ以後もあの若者の言うとおりに事が運ぶとは思えないのだ。峠道に更に敵の兵あるのならば、我々でこれを討ち、少しでも我が軍を楽にせねばならぬ」
「確かに仰る通りです。しかし、あの者は大公殿下に対し、出陣には及ばずとは、無礼も甚だしい」
ザガロも言う。
「抜け駆けと言われても、敵を破り帰参すれば、ルーシも何も言えないだろう」
ビラクが余裕じみて笑う。
「森は既にカシムとゴードンが抑えている。残る岩山に潜む敵兵は俺たちで討ってやる」
「お前たち、油断するなよ。前の戦のときは油断の為に大敗したのだからな」
しかし、そんなハーディンたちの余裕をよそに、森を奪取したカシムとゴードンは、街道に姿を現した軍勢を、味方であるオレルアン騎士団とは露ほどとも思わず、敵兵と思い込んでいた。
「ゴードンさん、敵のようです」
「ああ、数はそれ程多くない。今のうちに奴らを倒して、明日の戦いを優位に進めよう」
「わかりました」
カシムは兵に合図を送り、街道に向けて弓を構えた。
オレルアンの軍勢は、カシム・ゴードンらが敵と間違え、弓矢を構えていることを知る由もなく、馬を進めていた。そして・・・
「ハーディン公っ、引き返して下さいっっ!」
「放てっ!」
ルーシの叫びとゴードンの声が同時に起こる。はっと気づいたハーディンたちは、反射的に姿勢を低くした。
ひゅん・・・ひゅん・・・
空気の唸りがオレルアン騎士たちに襲いかかる。射られた馬の悲鳴が巻き起こり、ハーディンたちを馬上から振り落とす。
「ぐっ!」
カシム・ゴードンらの放った弓矢は、悲痛にもハーディンたちを止めようと、猛然と馬を駆ったルーシを襲った。肩、肘、脇腹、腿・・・ルーシの身体に数本の矢が突き刺さる。
「ルーシだっ! 射ち方やめっ・・・・・・!」
苦痛な表情の中、ルーシは思い切りそう叫び、落馬した。
「な・・・ルーシ・・・参謀だってっ!」
「どういうことだ? ・・・矢を放つなっ! 味方だ!」
カシム・ゴードンの叫びに一瞬にして沈黙する場。そしてゴードンが大慌てで森を駆け抜けた。
「あ、ルーシ参謀っ!」
大地に突っ伏し、流血しているルーシを見つけ愕然となるゴードン。とにもかくにもルーシを抱き上げ、刺さった矢を抜き取る。
「なぜあなたがここにっ!」
「きゅ・・・急所は外れている・・・だ、大丈夫だ・・・」
「何が大丈夫ですかっ!」
ゴードンがルーシから一瞬視線を逸らすと、オレルアンの抜け駆け騎士たちが呆然と突っ立っていた。興奮状態のゴードン、珍しく激しい怒鳴り声を上げた。
「何をしているんだっ! 早く参謀を本陣にっ!」
ゴードンの怒鳴りにはっと我に返ったウルフが、大慌てで無傷の馬を連れに走る。
ルーシがゴードンの襟を掴み、息を切らしながら囁いた。
「ゴ・・・・・・ゴードン・・・予定が変わった・・・すまないが・・・大公の手勢と合わせて・・・岩山の敵兵を・・・すべて討つのだ・・・」
「そんなことよりも早く手当てをっ!」
ゴードンは革袋から傷薬をむしり取り、服の上からそれを擦り込む。その時、ウルフが馬を連れてきた。ゴードンは怒鳴る。
「ウルフッ、参謀を大至急本陣に戻し、レナさんの治療を受けさせるんだっ。いいか、絶対、死なせるなっ!」
「はいっ!」
ウルフはルーシの華奢な身体を抱き上げて馬に飛び乗った。そして、間髪入れずに、猛然と街道を引き返していった。