FE外伝小説・休日~夏の日のグラにて~/トーク2
ファイアーエムブレム・紋章の謎
ファイアーエムブレム・紋章の謎を題材としたこの「休日」を書き始めてから早2ヶ月です。
レシュカリア古代戦記と平行して軽い気持ちで書き始めたつもりだったんですが、自分でも驚くくらい、長編小説になりつつあります。と言っても、ファイアーエムブレムの内容にはほとんどそぐわない、ただ名前だけ使っているって言う感じになってしまいました。
レシュカリア古代戦記は、頭を休めるために中断してしまいましたが、代わりにこの小説の方に怒濤のごとくイメージがわき始め、意外なほど筆が進んでいきます。
ルーシという人物は原作には登場しない、全くのオリジナルキャラですが、客観的に見てこのキャラクターは、ジョイスティックを握る、プレイヤー自身(あなた)であると思っています。とかく感情移入は、ゲームをする上で非常に大事です。
この小説の構想をする上で、当初はカチュアを主人公にするはずだった。それは僕個人として、カチュアに思い入れがあったからで、次にミネルバかな?両方とも女性キャラクタで、男性キャラクタならばマルス・オグマと王道を行く。書き進めていて、勇気がわいたのは、FE関連のHPを拝見すると、カチュアの人気が高かったことにあります。それと同時に、カチュアを変に扱ってはならないと思うと、結構気を使ってしまいます。
LDを買いCDドラマを買い、コミックを何度も読み返しながらイメージを広げていった、自己陶酔の作品になりました。
インスピレーションの歌は例によってDEENの「君がいない夏」これはテレビアニメ・名探偵コナンのエンディングテーマとして流れていたので、知っている方もいると思います。これは舞台が「夏」ということと、この作品の主人公ルーシの人物像(カチュアへの思い)を想定としています。「遠い空で」これは98年2月末から4月頃まで、日本テレコムのCMソングとしてオンエアされていた曲でした。ご存知でしょうか?この楽曲のイメージは、ちょうど今、ルーシとカチュアの川辺の回想シーンに当てはめております。「日曜日」これはドラゴンボールGTのエンディングとして流れていた「ひとりじゃない」のシングルカップリングとして収録されているものです。“休日”という雰囲気を醸し出すために取り込んでいます。山根康広「永遠の約束」この作品のイメージとしていますが、私の作品全部に共通する名バラードソングとなっています。
余談になってしまいましたが、この小説を読んで下さっている皆様が、少しでもFEをリプレイしようかな?と思って下さってくれれば、とても嬉しく思います。
レシュカリア古代戦記とFE
まず一つ、皆様にお詫びします。
レシュカリア古代戦記は再開します。しかし、レシュカリア古代戦記は、私自身の誠心誠意、精魂を込めた作品にしたいゆえ、一話一話を大切に書き上げてお届けしたいと思いますので、アップはこのFE外伝の比ではないことをご承知下さい。とは言っても、FEは精魂を込めていないのかというと、それは違います。FEも、レシュカリア古代戦記も、ストーリーや、キャラクターの重みは同じです。FEは既製のゲーム原作ゆえ、比較的構想が楽なのですが、レシュカリア古代戦記は全くのオリジナルなので、一文字・一文が未知なるもの。話の先を切り開く岩盤が、硬いか軟らかいかの違いなのです。
ずいぶんと言い訳じみたことを書いてしまいました。もうしわけありません。レシュカリア古代戦記とFE(ここでは紋章の謎)はどこかに共通点があります。ストーリーというか、人間関係というのか・・・。とかくレシュカリア古代戦記の初期構想段階では、ドラゴンクエスト一辺倒の影響を受けていた。
テイルズオブデスティニーによって、視点が大きく変わったこと。FEを書きたいと思ったのは、多分テイルズによって変わった自分の視点を表現したかったからかも知れません。
レシュカリア古代戦記だけでは、やはり「試す」ということは出来ないものでしょう。FEというRPGを題材にして、全てを見つめ直し、レシュカリア古代戦記との接点を見出す。自分なりに共通点を作った。「現実と理想」というものである。
レシュカリア古代戦記では、アルファたちはレシュカリアという「現実」へ立ち向かう。かたやこのFE小説では、アカネイアという「現実」から逃れたルーシが、再び「現実」に身を投じ、現実を見つめ直す・・・と、言うことかも知れません。はっきり言って、自分でもよくわからないんです。でも、不思議と文章が浮かび、筆が進むんですね。レシュカリア古代戦記と比べて読んで欲しいとは思ってはおりませんが、この小説も、ほとんどオリジナル的なものであるということをご理解していただきたいと思います。
ファイアーエムブレム・聖戦の系譜
先日、友人からファイアーエムブレム・聖戦の系譜を借りました。まだプレイはしていないのですが、なかなか面白そうなゲームだと、第一印象として感じました。既にクリアーしてしまった方は多いとは思いますが、もしかしたら、次期構想作品として、この聖戦の系譜も視野に入れたいと考えております。
そんなことよりも、早く紋章の謎をクリアーしないと話になりませんね(笑)
無駄話はここまで。引き続き、休日~夏の日のグラにて~をお楽しみ下さい。
(98’5/1) 石長直輝 (現:鷹嶺 昊)