第1部 英雄関雎
第11章 追憶の空

「ちょっと、つき合わないか」
「え?」
 不意のリュカの誘いにフローラは戸惑った。立ち上がり、手を差し延べる良人。その微笑みに、フローラは引き寄せられるように手を取る。
 そのまま、リュカはフローラを船渠へと導いた。月光に照らされた汀とは打って変わって静寂に包まれているストレンジャー号の茵。仲間たちのかけがえのない伴侶は、穏やかな水上で安らかに眠っている。
「…………よし」
 舷梯が架けられたままであることを確認したリュカが頷く。
「あなた……、どうなさいましたの?」
 きょとんとした表情でリュカの行動を見守るフローラ。
 リュカは妻を見てにこりと微笑むと、素早く舷梯を上ってゆく。
「あっ…………」
 貨物運搬や、特に安全対策のために碇泊の間、舷梯は架けられたままになる。一応静かだが、船にも管理棟にも終日監視役の水夫がいる。いかにリュカと雖も、夜中にこの様な場所にいれば不審者に間違われるだろう。
「フローラも、おいでよ」
 船縁を越えてデッキに立ったリュカが、心配げに胸に手を添えて見上げるフローラを呼ぶ。
「…………」
 フローラは小さくため息をつくと、こくりと頷いてゆっくりと舷梯に足をかけてゆく。
 どことなく足が地に着かないような、柔らかな感触。突然、倒壊はしないかと胸がどきどきする。
「……しょっ」
 しばらくして、フローラが船縁に手を掛けると、リュカが声を発した。
「待って」
「え……?」
 きょとんとして良人を見るフローラ。リュカは小さく微笑むと、徐に両腕を伸ばした。
「え…………きゃっ!」
 突然、リュカはフローラの両脇に腕を差し込むと、ぐいと腕に力を込め、その華奢な身体を軽々と持ち上げた。思わず、小さな悲鳴を上げるフローラ。
 月に向かって捧げられた妻を見上げるリュカ。茫然と、ただ青く澄んだ瞳をぱちぱちとさせ、良人を上から見つめる妻。
 刹那。フローラの身体はふわりと、雲の上に立つかのようにデッキに足が着いた。
「…………?」
 唖然とするフローラに、リュカは優しく微笑みながら、言った。
「なるほど、良いお嬢さんだ」
「あ――――――――」
『おお、実に良いお嬢ちゃんだ』
 フローラの脳裏遙か奥底からこみ上げてくる、懐かしき声。幼い日に聴いた逞しい声色がリュカと重なる。
「僕はここで、君と目があった気がする。一瞬だったような気もするけど――――」
「ええ、あなた……。私はあなたのお父さま、パパスさまに助けられて――――」
 それほど大袈裟なものじゃない。しかしリュカは思った。
 彼女にとって、きっとそれは今の自分があるための切っ掛けであったと。一瞥の出逢いが、現在への岐路ではなかったかと。だから、“助けられた”と思えるのではないかと。
 フローラはリュカの胸にそっと額を当て、囁くように言った。
「そう……あなたのように、とても逞しい腕(かいな)でしたわ」
 リュカが二度ほどフローラの髪を撫でると、彼女は愛おしそうに息をつき、そっとリュカの胸板を押して身を離した。
「そして……あなたと同じ、とても優しい笑顔でしたのよ」
 良人を見つめる。
 その言葉に、リュカは不意に鼻の奥がつんと熱くなる。思わず鼻を押さえる良人に愕然となるフローラ。
「あ、何でもない。ただ、ちょっと思い出しただけ」
 フローラに背中を向けて、鼻を啜った。それを見て、とくんとフローラの胸が鳴る。
 それはリュカの幼い頃の思いで。何よりも大切で、かけがえのない、厳しくて、誰よりも優しかった父。
「ごめんなさいっ、わ、私ったら……」
 慌てて口を噤むフローラ。しかし、リュカは微笑みながら振り返り、言った。
「僕、父さんに似ているかな。だとしたら、嬉しいなあ」
「リュカさん……」
 切なげに、フローラは唇を結んだ。
 父の笑顔に似ている。何よりも嬉しい言葉だった。だが、嬉しいのに苦しくなる。
 父を喪った日の、あの白む意識の中で心を強く締めつけられた、身を引き千切るような悲慟。
 二つが、苦しいほど共鳴する。
 パパスの笑顔、優しさは、“無上”の喜びであり、そして“無常”の思いでなのだ。
 離さないように良人を見つめていたフローラは、何を思ったのか突然、躊躇うリュカの指に自らの細くしなやかな指を絡め、ぐいとリュカを引っ張った。
「フ、フローラ?」
 不意を突かれたかのように目を見開いて驚くリュカ。
「ふふっ、あなた。こちらに」
 フローラは微笑みながら、リュカを引き、艫にある侯家の特別室へと導いた。そこはかつて、リュカとフローラがほんの短い間、会話を交わした場所……。
「あの頃、確か君は、鏡の前で寂しそうに座っていたね」
 ふと、リュカが呟いた。フローラはそっと絡める指に力を込めながら頷く。

 ――――私がまだ、ルドマンを父と呼び慣れない頃でしたわ……。
 あの頃は、これから始まる生活に自信がなくて……それに重なって、自分自身も好きになれなくて……ずっと、ずっと心が寂しかったの――――。

 でも……そんな時、私はあなたや、パパスさまに出会った……。

 思い出しました。思い出せばすごく身近に感じます。
 一瞬の出逢い……本当に、一瞬の邂逅でしたのに――――私は……何故か嬉しくて……。
 でも、男の子と話すのが全然慣れてなくて……ふふっ、無愛想な娘だったでしょう?

 フローラはあの日と同じように、鏡台の前に腰掛け、その美貌を映した。
 後にグランヴァニアの七詩聖の一人テネオスが謳ったように、磨き上げられたラーの鏡も白薔薇に恥じ自ら靄を吐き曇らすと云われるほどに、フローラは夜目にも寸分、その美しさを損なわない。
 リュカはフローラの背中から腕を廻し、すり寄せるように頬を合わせ、苦笑を浮かべて首を振った。
「あの子が君だったなんて……今思うと、本当に不思議なことばかりだよ」
 リュカがそう囁くと、ふうと、フローラの甘い吐息が、リュカの首筋を掠めた。
「今、こうして夫婦として一緒にいて、一緒に旅をしていることが……あの時に決められた、私たちの運命だったのかしらね」
「感謝しよう」
 顔を傾け、二人の唇が触れる。
 気がつけば、それまでのフローラの様子はすっかりと霧消し、月も翳る微笑みが復活していた。
 すくと立ち上がったフローラ。
「こっちよ、あなた」
 リュカに絡める指は離さず、そのまま鏡台の脇にある扉を開ける。
 ふわっと、木の香漂う室内に、潮の薫り含んだ夜気が流れ込んでくる。そして、青白き月光が、差し込んできた。
 フローラは一瞬、足元に気を遣うと、扉の外に出る。
 そこは小さなベランダだった。
 陽光の下、高き場所から蒼の海原を一眸できる、ストレンジャー号随一の絶景。静寂に包まれた船渠から見える宇宙。
 月光に掻き消されない範囲のそこには、水平線までぎっしりと星屑に覆われていた。
「綺麗な夜空……」
 肩に廻された良人の手をしっかりと握りしめ、その胸に凭れながら、フローラは呟いた。
「でも……海は――――」
 フローラはふと口を閉じた。
 リュカはそれを気にとめ、そっと妻を抱きしめる腕に力を込めた。
「……君の辛いことも、僕に分け与えてくれるかな。ほんの少しでもいい。あの日から今を繋ぐ、君の辛いこと、悲しいことを分かち合おうよ――――」
 最近、リュカは思う。自分でも不思議なくらい、歯の浮くような台詞が思い浮かぶ。
 旅の途、フローラに勧められる物語や古書の影響かどうかはわからないが、取りあえず、これから会う筈の“親友”にて“悪友”に、限りなく近づいているような自覚を感じる。
 フローラは良人の言葉の後、切なそうに熱い溜息を吐く。
「あなた……。私、幸せすぎて……。おかしいの。あなたとサラボナで出遇って……あなたと結婚して……それなのに、今の想いの方が、あの時よりもどんどん強くなってゆくの」
 フローラは小刻みに震え出す。
「あなたと一緒にいるたびに、あなたの優しさに触れるたびに……私……私……それを失ってしまうことが怖くて……怯えてしまいますの……」
「フローラ……」
 幸福の高みから落ちてしまいそうな美しき妻を繋ぎ止めるかのように、リュカはしっかりと妻の名を呼ぶ。
「僕は、君のために何が出来るかな……。僕が君のための海になれば……君は怖くなくなるかな」
「……あなた……」
 フローラはその玲瓏とした声を嗄らすように、リュカの腕にしがみつく。
「フローラ。もしも僕がこれから先、君を悲しませ、君を傷つけるような事をするならば、きっと神は僕を許しはしないだろう。君が最後に残してゆく悲しみの涙に僕の目は曇り、これから先、僕は何も見えなくなってしまう。目的も、夢も全て失ってしまって、いずくの草莱の骸となってしまうんだ」
 リュカの言葉にフローラは切なそうに首を振り、良人の腕に唇を当てた。
「あぁ……そんなこと仰有らないで。あなたの、その優しさが……私……どんどん吸い込まれて行きそうで……」
 リュカしか見えなくなってしまう。
 世界も、勇者も魔王も何もかもどうでも良くなってしまうほど、リュカに盲愛してゆく。それが怖かった。それがリュカの足手まといになってしまうことがわかっているから。自分のために、リュカが征途を挫折してしまうようなことがあってはならなかった。
「フローラ」
 妻の綺麗な額にかかる前髪を梳きながら、リュカが話し始める。
「……子供の頃に、君と出逢っていたことは、記憶の奥に秘められていた。そして……僕は君よりも、ビアンカとの想い出が鮮明に残っている」
「…………」
 それは、彼と出逢った後、サラボナの日々にて知った事。
 再び、フローラは良人の腕に唇を寄せた。
「でも……今、こうして幼い頃を思い出せて良かったよ」
「……え?」
 フローラは思わず頤を上げる。
 リュカはフローラの肩に手を回し、彼女を正面に向かせた。良人を見つめる、美しく深い、青の澄んだ瞳は月光を湛え幻想的に輝く。
 うっすらと濡れた花弁の唇は、少し不安そうに結ばれている。
 細い両腕を胸元で合わせ、そこはかとない儚さが、文字通りフローラを月の女神に擬すのだ。
「僕はきっと、君に二度――――恋をした」
「…………?」
「あの日の、この港――――そして、サラボナの春の日――――」
 人は自分自身の心をよくわかっているようで、気づかないものなのかも知れない。
 幼なじみと過ごした、セピア色の想い出に隠れた、一瞬の邂逅。それだけで人は恋が出来るのか。人は、すれ違った人に運命を感じることが出来るのだろうか。
「君を愛する、この想いは……、ビアンカへのものとは違う――――」
「リュカ……さん……?」
 リュカは眼を細め、右手の掌でフローラの髪、頬、頤を愛おしそうに伝う。
「君と出逢わなければ……僕はきっと――――。それが、わかった」
 リュカの言葉が温かかった。フローラはそっと瞳を閉じ、鼓膜とリュカの掌に神経を集中させる。
「僕はまだまだ、君に相応しい男になれないでいる。……だから、迷ったんだ。君の全てを受け容れることが出来るかどうかが……。でも、これで……少しは気が楽になったかな」
 苦笑するリュカに、フローラは小さく首を横に振った。
「私に相応しいだなんて……。私こそ……あなたに相応しい妻になりたいわ。……それに、私の方がずっと先にあなたのこと……」
 飽くなき比翼連理への想い。ふと、フローラの脳裏に、過ぎった場面。

『あの子、どこにゆくの?』
『私とフローラと同じ、故郷へ帰るんだよ』
『お…とうさま。また、あえるかな』
『そうだね。フローラがずっと願い続けていれば、神様が会わせてくれるかも知れないよ』
 遠離ってゆくこの港を、フローラはこのベランダに立ちながら見送っていた。

 ――――海をずっと見つめながら、あなたが気になっていた……。
 でも海は、それでもどこまでも大きくて、広くて……全てを包み込み、そして全てを呑み込んでしまうの。
 優しさが怖くて……幸福が怖くて……。
 大切なものを失ってしまうことに怯えて……。
 リュカさん……あなたの事を思うと……優しさが……温かさを呑み込まれてしまうことが……怖い――――

「海は空と繋がっていて、想いは雲を経て二人を結ぶ……。どこまでも続く空と海に思いを馳せれば、辛いことも明日を生きるための勇気になれる……」
 フローラの細い顎に触れながら、リュカはそう呟いて微笑んだ。
 その言葉につられるように、フローラはリュカの瞳を見つめる。
「僕が嘗て、忌まわしき大神殿で奴隷として生かされ続けてきた時――――父さんが昔良く話してくれていた、物語の言葉を思い浮かべていた」
「…………」
「どんなに辛いところでも、空はある。見下ろせば遠くにある海に続く。……父さんは死んじゃったけど――――父さんの思いは、空を伝って、僕に届くんだ。……海の青が空と一体になった時――――父さんがすぐ傍にいてくれるような気がする……」
「あなた……」
 フローラはリュカを愛おしく思った。
 懸命に笑顔を浮かべて、思いを語る良人。自分を不安にさせはしないという、彼の本気の優しさが、本当に心地よかった。
「大地も、この空も、この風も変わらない。父さん達が僕達の頃から、僕達が老いていずくの窓辺から余生を謳うその時も、変わらずに、人々に慈しみを与えてくれる」
「…………」
 リュカは小さく瞼を伏せるフローラを抱き寄せた。何度も包まれた良人の胸。厭きない。何度抱かれても、リュカの温かさを求め続けたい気持ちになる。
「怖がることなんかないよ、フローラ。僕がずっと、君をこうしている。たとえ何があっても……君の綺麗なこの髪も、君の瞳も、唇も……そして何よりも、君の心を僕はずっと……ずっと空と海のように、こうしているから。約束するから――――だから、怖がらないで」
 とても儚く、小さな命を包み込むように、リュカは妻の身体を一層、優しく抱擁する。
「リュカさん……いいの? 私、もうあなたのことしか見えなくなってしまっても……。あなたなしで、生きて行けなくなってしまっても――――迷惑じゃ、ない?」
 熱い息の中でそう囁く。甘えるように、身体を押しつけるフローラ。
「迷惑なわけないだろ。君にそこまで想ってもらえるなんて、幸せだよ――――」
「ああ……うれしい……愛してます……あなた」
「僕も――――愛してるよ、フローラ」
 リュカは今、自分の腕の中で喜びに震えるこの少女を、ずっと守ってゆきたいと、はっきりそう思った。それは、ビアンカには懐かなかった、ひとつの思い――――。

 リュカの外套にくるまりながら月光を浴びていると、不思議にフローラの胸襟から、憂悶の情が薄らいでゆく。痞えが取れ、胸の高鳴りも落ち着いた。
「ねえ、あなた……」
「ん?」
「私、修道院に修学していた頃にも、あなたと会っているの」
 フローラの言葉に、リュカは愕然となる。
「驚くのも無理がないですわ。……だって――――私もその人があなただったなんて、気づかなかったのですもの」
 セントベレスの大神殿から遁れ、海上を幾日彷徨い、辿り着いた海辺の修道院。
 屎尿の悪臭を漂わせ、飢餓の極限に虫の息をかろうじて残し、文字通り死地に埋もれかけた、三人の男女。その一人が嘗て一瞬の邂逅に与ったリュカであったなどと、フローラは思いもしなかっただろう。
 サラボナ公の令嬢としての神学会得。いかに貴賤の域(さかい)なき修道院とはいえ、三人の世話を直接フローラが行うことはなかった。
 沐浴をし悪臭と汚垢を落とし、簡素な食事を摂らせ、髪を整えた。
 すると三人は、よもや金剛の原石かくやとばかりに、修道女の誰もが驚嘆するほど、見まごうばかりの美男・美女に化けていた。
 リュカはそれでも、他の二人に較べれば見映えは劣っていた。

「あなたに……声も掛けられず――――」

 いわば特待生として、神学を修めるためにいたフローラが、賤民への奉仕活動をする事はなく、ただの一度もリュカへ声を掛けることもないまま、リュカ達は修道院を去り、フローラも程なく履修した。
「…………」
 ずっと気になる存在だった。サラボナでの邂逅は、その時のリュカよりも、格段に美しい青年となっていた。
「すれ違いだなんて……恨めしいこの運命」
 まるで自責するかのようなリュカの言葉に、フローラは優しく返す。
「今になって思えば、それは違うと思いますの」
「……違う?」
 フローラはそっと瞳を閉じ、慈しむように言った。

 ――――あなたの人生の大切な節目に、私たちは会っているのですもの――――

「あ――――――――」
 リュカははっとなった。驚きの眼差しで、妻を見る。フローラは微笑みながら、こくんと頷く。
 それは必然でも、偶然という言葉でも括られるものではない。これ以上どうやって二人の出逢いを修飾できる言葉があるだろうか。
「ぷっ、あははははっ」
 リュカは何故か急に可笑しくなって、思わず声を上げて笑ってしまった。きょとんとなるフローラ。やがてリュカは、収まりかけた笑いを押し込め、言った。
「これ以上の言葉、僕には能わない」
「あ……うふふふふっ」
 フローラもつられて笑ってしまった。

 笑いが収まり、しばらく静寂が包み込む。
「あなた、しばらくこのままでいたいですわ」
 妻の絶妙な素肌を愛したい衝動を抑えるかのように、フローラが言う。
「ここで眠っちゃ、風邪引くよ」
「ううん、眠らないわ。……ただ、このままあの頃に還って、あなたとずっと話していたい気分なの……。話せなかった分まで、あなたのお話を、聞いていたいですわ……」
 くすっと、リュカは微笑んだ。
「じゃあ……何から話そうか――――」
 リュカは肩に凭れるフローラの髪を何度も愛撫しながら、幼き日の思い出話をひとつ、ひとつ話す。
 やがて、いつしかフローラは眠っていた。安心しきったかのように、全てをリュカに任せるかのように微笑みを浮かべて眠る美少女。

「君を守れる力を……与え給え」

 リュカは月を越え、天頂を見上げ、呟いた。そこには眩いばかりの一等星が瞬いていた。

 翌朝も良く晴れた。
 北ベレス海高気圧の勢力が強く、アルカパ周辺の内陸は今日も暑くなるぞと、水先人は言った。海も熱い潮風が吹きつける午後一、考えるだけで脱力すると笑う。
 レイチェルに一旦別れを告げると、リュカたちは一路、北東・ラインハット王国へ向けて馬車を向けたのであった。