納得できないがゆえに自己補完のつもりで

テイルズオブシリーズファンの皆さん、ご無沙汰しております。またはテイルズオブリバースファンの皆さんこんにちは。鷹嶺 昊です。
テイルズオブシリーズの小説構想は、シンフォニアの「キミとともに」以来ですから約8ヶ月振りと言うことになるでしょうか。
さて、前作でたびたび言ってきた「テイルズオブデスティニー2」のカイル×リアラの話の目処を立てる間もなく、国民1億5千万人期待のテイルズオブリバースが世に出てしまったわけで、かく言う鷹嶺もテイルズオブシリーズと言うことで、颯爽とプレイをしたわけです。
しかし、終盤まで続いたじんとした感慨にふけり、ハッピーエンドに酔いしれようとラスボスを倒したまでは良かったのです。
しかし、世情とはかくも冷たき冬の風。それまで培ってきた面白さ、感動がさも砂上の楼閣の如く崩れ去ってゆくではありませんか。
そう、そうです。アガーテ女王御生害! 何故に死する、何故に哀しみをもって幕を引くか。もしかすると、女王崩御は御生害ではないのかも知れません。月のフォルスが命を縮めたのか。それにしても、非道い。非道すぎるエンディング。ミルハウストの哀しみ幾ばくか。しかもヴェイグたち、笑顔でフェードアウト! いくら何でもそれはないだろうよ!
……と、まあ今作はタカミネ的にシリーズを通じて胸がつかえる作品でありましたが、どうしてもアガーテ女王の死に納得できない! 純粋無垢で唆されただけの悲劇の女性。後半の彼女の行いを見るにつけ、全ての罪業を背負って死ぬことはなかった! と。
そんなわけで、恐れを知らぬ鷹嶺流。納得いかずば我、書くまでよと、ちょっとリバース世界に反乱を起こします。

ティトレイに絆される美女ヒルダと、競合する二人の美少女

TORをプレイしていた時に蒼天随想録にぼやきまくっていましたが、本来主役のヴェイグを今作の頭に持ってきたかったのです。
しかし、彼の相手について、鷹嶺の脳内情勢はクレアアニーが競いに競いまくっていました。この二人の美少女は、ヴェイグを廻ってお互いのつぶし合いをしていたのです。
そんな女の血みどろの戦を後目に、ティトレイヒルダのカップルは早々に成立。ティトレイの山口勝平さんが何よりもグッド! ヒルダ初見でのティトレイの行動で全てが決まりましたよね。個人的にはティトレイのためにヒルダがいた、或いは、ヒルダのためにティトレイがいたと考えていたりします。
まあ、そんなわけで、テイルズオブリバースの中で、終始安定していたカップリングはティトレイ×ヒルダ、略してティトヒルと言うことになります。ティトヒル小説書いて欲しいとのリクエストも頂きました。創作の拍車となっています、ありがとう。

GLAY「HOWEVER」 DEEN「OCEAN」 ポジティブな未来を描くALONE主題曲

さて、前作「キミとともに」では徳永英明のシングル「永遠の果てに」、「君をつれて」を起用しましたが、今回TOR小説の構想では、メインイメージソングとしては、鷹嶺流初めて、GLAYを起用。1997年、GLAYの代表曲でもある「HOWEVER」を使わせてもらうことになりました。この曲については余りにも有名なため、多くは語りません。まんま、読む前に聴いていただければ嬉しく思います。
蒼穹之亭恒例のDEENからは、2004年のアルバム「ROAD CRUISEN」より、AOR系バラード・OCEANを起用。NNN系列・『今日の出来事』エンディングテーマ曲としてタイアップされていた、壮大なバラッドソングです。
基軸はHOWEVERの精神、そして、ティトレイ×ヒルダ、ミルハウスト×アガーテとの内面の奥深い部分を、OCEANに重ね合わせていきたいと思いますので、興味のある方は是非御一聴のほどをよろしくお願い申し上げます。
それでは、今後長丁場、鷹嶺流テイルズ小説第二弾、おつき合い下さいませ。

 

2004年年末、雪少なく寒さも緩やか。まるで年末の装いのない中で 鷹嶺 昊 

December 25, 2004