REST TALK


ティトヒル、将来性最も高く ヴェイクレ、正道なるも最も書き難し

リバースにおいて、恋愛設定だけを考えてみると個人的に青写真を描きやすいのがティトレイ×ヒルダと言える。まあ、初攻略時に早々に決まったカップリングであるので感情移入のしようも他には類を見ないのがあるわけだが、個人的に考えてみても、このティトヒルはいじり甲斐がある。書いていてどうしても悲恋気味に傾きやすい鷹嶺の創作性からすれば、ヒルダのようにある意味極めて純粋で透明な心を持つ女性を悲しくさせるといった、少し論理的サディスティックな方向が構想していても枝葉が広がって書きやすくなるのです。
一方、ヴェイグ×クレアの場合は確かに書きやすいことは書きやすい王道タイプのカップリングでありますが、クレアのようなある意味で女神を具現化させたようなキャラクタをぶっ壊すことは鷹嶺には出来ない。情けないことだが、鷹嶺にはクレアを悲劇の縁にたたき落とす非情なことは出来ないことを強くここで言っておこうと思う。
ヴェイグのクレアコンプレックス=クレア神格化とまでは行かずとも、鷹嶺の構想の中で、このALONEの中で『真』の意味で二人が恋人となれる事があるとするならば、結構淡々とした流れの中で進んでしまうのではないかとさえ思う。
このヴェイグという男、なかなか扱いづらい。ティトレイに較べて、あっさり味なのだ。かといって、一撮みの塩コショウ加減を間違えると途端に台無しになって仕舞いかねない。どちらかというとアクの強いティトヒルとは違って、ヴェイクレは極めて繊細な彫像のような関係。勇気がない凡夫・鷹嶺にとっては、会社の上司に反抗する以上に精神力を使うのである。

キョグエンの民、鷹嶺昊、水を得た魚

キョグエンの悪領主ワン・ギン、その部下クウ・ホウなどが登場したキョグエン。テイルズシリーズにはこうした東洋文化の街がつぶさに登場するのが鷹嶺にとっては書きやすさと創作意欲が沸く一点である。
ワン・ギンを「王斤」、クウ・ホウを「向侯」と表記したのも中国語読みに極めて強くした。それぞれ日本の音読みでは「おうきん」、「こうこう」と呼んでくれても構わない。実際本編でキョグエンの宿屋「青狼酒家」も、「チンランチュウチャ」とされるが、日本読みの「せいろうしゅか」の方が何となく格好いい。
このALONEでの鷹嶺流はヴェイクレ・ティトヒル・ミルアガの関係に火に油を注ぐ立場となるオリジナルキャラとして、「戀一族」が出てくる。「戀」とは漢字に詳しい人ならばもう言うまでもないが、「恋」の旧字体である。「戀景(れんけい=レン・チン)」「戀唱(れんしょう=レン・チャン)」「戀叶(れんきょう=レン・シエ)」など手前味噌ながら「恋」に関わり合いのある人名を良く選んだと思っている。恋の風景、恋を唱い、恋を叶える。戀一族から見たヴェイクレたちもまた一興かも知れません。コーエーの三国志とか三國無双とかをプレイされているならば、新武将に是非戀一族を(笑)
初めは、「陳妍(ちんけん=チェン・イェン)」と言う名前にしたのだが、中国の有名スポーツ選手に同名の人物がいたのでこれを憚って改名した。そう言えば鷹嶺は以前から、「恋」という姓があっても良いんじゃないかと思っていたのだ。
ちなみに女性という設定にしたのは鷹嶺個人の趣味です。悪しからず(爆)

June 05, 2005 鷹嶺 昊