TRUE FRIENDS

CAST INTRODUCE

南部 正虎(なんぶ  まさとら)
本編の主人公。実家は盛岡南部藩主の分家という旧家。
三人兄弟の末っ子。両親が先負町に長期出張するのに同行して上京し、そのまま東京住まいとなる。先負中時代に立石卓郎(同級生・主人公)や、桜木舞らと交際し、高校は八十八学園へと進学。竜之介ほどの問題児までとは言わないが、彼とは相性が合うのか、可憐事件の後から『八十八学園の竜虎』とあだ名され、別の意味でおそれられることになる。
外海 竜之介(とかい  りゅうのすけ)
同級生2の本主人公。考古学者・外海竜一博士の息子。母親は幼少時に病気で亡くし、10年前に鳴沢母娘が同居するまでは留守がちな父との二人暮らしであった。やんちゃ坊主で、父の血を引いているのか、自由奔放な性格で破天荒ないたずらを好む。
八十八学園に入学して以来、超問題児として教師たちを悩ませている。正虎と知り合い、『八十八学園の竜虎』とあだ名される名コンビとなる。

舞島 可憐(まいしま  かれん)
子役から叩き上げた芸能界のスーパーアイドル。CMやトレンディドラマ等の主役を数多くこなしている。八十八学園に在籍しているが、ほとんど学校に来ることはない。
入学式後の最初の授業で、他グラスの男子生徒に囲まれて困っていたところを、竜之介と正虎に助けられる。
お礼としてノートに書いた自分のサインを、正虎に渡そうとしたが拒否され、代わりに正虎からノートをもらう。その事から彼女は正虎に惹かれて行く。

杉本 桜子(すぎもと  さくらこ)
正虎の従妹にあたる少女。生来の病弱で、中学2年の頃から八十八市民病院に通院している。
東京住まいのために、正虎とはなかなか会うことが出来なかったが、小さい頃から仲が良く、正虎のことを『トラ兄ちゃん』と呼んで慕っている。
八十八町に住み始めた正虎が毎日のように見舞いに来るうちに、正虎に対し恋心を抱くようになる。

加藤 みのり
分厚いメガネに弥次郎兵衛頭という風変わりな容姿で、入学以来周囲とはほとんど話をする事がなかった。
だが、クラスで孤立している彼女を心配した正虎の誠意ある態度に、彼に対してだけは心を開くようになる。
そのメガネの下の素顔は誰も知らないが・・・

鳴沢 唯(なるさわ  ゆい)
十年前から外海家に同居している、竜之介の同級生。
なぜか竜之介のことを「お兄ちゃん」と呼んでいるが、当の竜之介は彼女のことを忌んでいる。彼女が竜之介と同居していることを知っているのは、正虎とあきらだけである。
竜之介以外にあまり興味を示さないが、ただ正虎とは腹を割って話すことが出来る。正虎は彼女が竜之介を慕っていることをいち早く見抜き、彼女の力になってあげようとしている。

水野 友美(みずの  ともみ)
竜之介の幼なじみで家は隣。父は医療機器メーカーの社長。優秀な薬剤師になることを夢見ている。小学校からトップクラスの成績を修めてきた。トレードマークは生来1度しか切ったことがないという、ロングヘア。
竜之介の度重なる暴走を止める役を果たしているが、正虎と知り合ってからは意外と竜虎たちに同調するようになる。

篠原 いずみ
人気俳優を使ったTVCFをゴールデンタイムに流すほどの大企業・篠原重化学工業の社長令嬢。とは言うものの、本人はその自覚があるのかないのか、とにかく男勝りで気さくな人柄である。両親の希望を蹴り、自らの意志で八十八学園に入学し、弓道部に所属。諸先輩方をも凌ぐ力量で1年生ながら主将格になる。
正虎・竜之介とは早くからのつきあいで、二人のどちらかに気があるという噂がある。

南川 洋子(みなみかわ  ようこ)
竜之介いわく、「入学式の日、やけに髪の長げえ女がいるなぁ」と言わしめた、やや不良のイメージがある正虎・竜之介の同級生。家は『モトプラザ』というバイクの小売店を経営している。本人もその影響を受けて小学生の頃からバイクに傾倒。
校則違反も竜虎たちの陰に潜んでいる風に見えるが、本人は将来のことをしっかりと考えている。
竜之介とは喧嘩ばかりするが、正虎とはほとんど喧嘩をすることはなく、男言葉で飲酒しながら語り合うほどの仲。

鳴沢 美佐子(なるさわ みさこ)
唯の母親。
夫を早くに亡くし未亡人になっていたが、十年前に竜之介の父親三村博士と婚約し、母娘とともに竜之介と同居している。家を改造し、喫茶店『憩』を経営。彼女の作る飲み物が大変評判良く、毎日客入りがよいという。
正虎は引っ越ししてきたときからの常連客で、雑談から人生相談まで、母親と言うよりも、姉のような存在である。

片桐 美鈴(かたぎり  みれい)
八十八学園に新任教師として赴任してきた女性。南部家の親戚筋で、東京に出てきた正虎の面倒をよく見てくれたことがある。その関係からか、正虎としては彼女の赴任をあまり快くは思っていない。

田中 美沙(たなか  みさ)
先負学園中時代の正虎の先輩。立石卓郎とともに先負学園高校に進学していった。卓郎から正虎の話をよく聞かされていたと言うことから、正虎とも親交がある。
親友とともに如月町に買い物をしに来たときに偶然、正虎と会う。

川尻 あきら
クラスは別々だったが、竜之介・正虎の親友。八十八学園に入学したときからの親友で、一日中柔道着を着用しているという、極端な柔道マニアである。
しかし、根っからのいい奴で、嘘がつけない純粋な性格をしている。彼が鳴沢唯のことを好きであるというのは、顔を見れば一目瞭然で、そのことでたびたび竜虎たちからからかわれたりしている。

長岡 芳樹(ながおか  よしき)
入学当初から陰険な性格を全面に表して生徒たちから嫌われたという、悲しい正虎・竜之介の同級生。パンチラ写真が三度の飯よりも好き、芸術だと抜かし、速攻写真部に入部したという変態でもある。彼のおかげで、真面目な先輩部員たちは次々と退部していったという。
正虎ただ一人だけが彼を更正させようと努力するが、彼はことごとくその思いをつぶしていく。

西御寺 有朋(さいおんじ ありとも)
旧財閥貴族・西御寺家の御曹司。金にものを言わせることしか能がなく、努力という言葉が嫌い。とにかく高飛車でキザ。中学時代から女性関係には群を抜くものがあった。八十八学園入学は、金の力という噂があり、本人は美少女が多く入学するという話だけで選択したという、とんでもない男。
しかし、正虎・竜之介の存在が彼の思惑を大きく崩し、竜虎たちを目の敵にする。

天道 新幹線(てんどう しんかんせん)
八十八学園体育教師兼生活指導担当並びに柔道部顧問。教育の名の下に生徒たちをいたぶることに生き甲斐を感じているサドスティック男であり、もちろん生徒からも、教師間からも嫌われている。
入学当初から、南部親虎・三村竜之介に目をつけ、いたぶることを画策するが、二人のコンビネーションにことごとく失敗する有様である。