CAST INTRODUCE #1
現代に生きる平凡な高校生たち知る、まほろばの地とは
想いを秘めつづけてきた幸福の報い…絆に導かれた旅先で見たものは? |
氷川菜織 |
平安時代末期の武将・源義経の幼なじみ『うつぼ』の子孫と言われる、十徳神社の神主氷川家の次女。 伊藤正樹・鳴瀬真奈美の幼なじみであり、明るく飾らない性格。幼い頃からずっと正樹を支え励ましつづけ、6年ぶりにミャンマーから帰国した真奈美との関わりをきっかけに正樹と想いを通じ合う。そして夏休みに正樹・真奈美とあることがきっかけで奥州平泉へと旅行に行くことに。 |
二人の少女から思いを寄せられ揺れた主人公…新たなる波紋を呼ぶ旅へ |
伊藤正樹 |
菜織、真奈美とは幼稚園時代からの幼なじみ。陸上部短距離のエース。 6年前、突然ミャンマーへと旅だった真奈美への思いを胸に、ひたすら走ることだけをつづけてきた。だが、そんな彼を励まし支えてくれた菜織に対し惹かれてゆき、帰国した真奈美との関わりをきっかけに二人はめでたく想いを通じ合った。 ささやかな幸福感を胸に、菜織と、帰国した真奈美と三人で夏休み、平泉へと旅行に行く正樹。そこで・・・ |
恋は破れても思いは募る…時を越えて共鳴する、絆のペンダント |
鳴瀬真奈美 |
正樹・菜織の幼なじみ。 両親は商社の重役で海外出張が多く、真奈美は弟と共に伯母の家に暮らしていた。 あることがきっかけで正樹に恋心を抱き、両親の都合でミャンマーに去って6年、その想いは変わることはなかったが、正樹は菜織と結ばれる。 再び親の都合で、一旦ミャンマーに戻った真奈美だったが、夏休みに再び帰国。正樹と菜織に誘われ、平泉に旅行に行くことになるのだが、真奈美にはまた一つ、いわくがあった・・・ |
兄に憧れ、恋に破れた健気な妹…殿上人にも優る、強い想い |
伊藤乃絵美 |
正樹の妹。St.エルシア学園の1年に在籍。 生来あまり身体が丈夫ではなく、正樹が常に支えてきた。そんな兄を心から慕いつづけ、兄と真奈美・菜織の三人の関係に憧れている。ある人物との恋愛に敗れながらも、気丈さを失わない健気な少女。毛筆・楷書を習っており、大雑把だが、古文書の解読が出来るという才能がある。 |
平安から鎌倉へ~絆を追い求めた人たち
悲劇の英雄、支えてくれたのは兄弟の絆か、それとも二人の女性だったのか |
源 義経 |
源氏の棟梁・源義朝の9男で、幼名『牛若(うしわか)・遮那王(しゃなおう)』、通称『九郎』。幼い頃に父を殺害され、京都鞍馬山に引き取られる。その地で少女『うつぼ』と出逢う。 後年、奥州の覇者・藤原秀衡の元で成長し、兄頼朝の挙兵をきっかけに平氏追討に大活躍したが、頼朝から嫌われ孤立無援となり、奥州に逃れ再起を図ろうとしたが、藤原泰衡に襲われて自殺したと、伝えられている。 |
密かに九郎を愛しつづけた幼なじみ…共鳴する800年の時 | 想いを通じ合えた舞姫…愛は時として人を鬼にもするのか |
うつぼ | 静 |
鞍馬山の神官の娘で、引き取られてきた遮那王(義経)と出逢い、兄妹のように過ごす。 常に彼のそばにあって支え励ましてきた女性で、奥州下向の際も同行。後に義経が河越太郎の娘と結婚した後も、その侍女となって義経を見守りつづける。義経の最期に殉じようとしたが、義経に宥められて奥州を脱出。義経への想いを胸に、後、十徳神社を開闢する。 |
京随一の白拍子として名を知られた美少女。父は平治の乱で死んだ源氏の武士。母は磯禅師。 幼い頃、鞍馬山に預けられ、そこで遮那王・うつぼらと出会う。遮那王に恋していたが、理由不明のまま突然、山を下りる。後年、義経と再会し、思いを通じ合わせたが、吉野山で敵に捕らえられる。義経との子を身籠もっていたが… |
弱虫と蔑まれた覇王の跡継ぎ…一寸の虫にも、五分の魂 | 無能の棟梁、平家を滅ぼす…あまりにも純粋だった、人間的心 |
藤原泰衡 | 平 宗盛 |
奥州藤原氏第四代目御館(みたち=当主)。覇王・秀衡の嫡男。 平泉にやって来た義経と意気投合し、親友の契りを結ぶ。武芸が不得意でもっぱら臆病者という烙印を与えられているが、その本性は父や曾祖父・清衡にも勝るものを抱いていた。頼朝の脅迫に屈し、義経を衣川館に襲ったと言うが・・・ |
内大臣・権大納言。入道相国・平清盛の三男で、清盛亡き後平家一門の棟梁の座につく。 優柔不断で文弱という烙印を押され、衰退の一途をたどる平家を支えきることが出来なかった。壇ノ浦の戦いで一門と運命を共にすることが出来ず捕虜となる。うつぼに絆の大切さを諭し、近江篠原で処刑される。 |
“絆”のために…そして、“私欲”のために…
罪人をわざと匿う奇怪な行動…胸に秘めたたけき野心とは | その非情さは栄達のためか…冷酷な微笑みをたたえた執権 |
三浦義村 | 北条義時 |
相模国(神奈川県)・三浦半島を拠点に勢力を奮う大族・三浦家当主。駿河守。通称・三浦大介。 頼朝の腹心中の腹心であり、頼朝の挙兵に呼応した父・義澄に従う。北条義時をライバル視し、北条一族の失脚の好機を虎視眈々と窺う。捕らえられた義経の恋人・静御前と、義経との子を密かに窮地から救い、更には義経の子を身籠もったうつぼをも進んで匿う。その真意は何なのか…… |
通称、太郎。相模守。源頼朝の側近で北条時政の次男。北条政子の弟。 源氏を追い落とし、鎌倉幕府の乗っ取りを画策している。うつぼを執拗に捜し求める。後に政所(まんどころ)・侍所(さむらいどころ)の別当となり、幕府第二代執権。将軍家に成り代わってすべての権力を手にする。 |
絆を信じぬ孤高の名将…行き過ぎた、冷徹非情さが、闇を招く |
源 頼朝 |
源義朝の三男。父の死後、伊豆に流されていた。官職の右兵衛権佐(うひょうえごんのすけ)から、通称・佐(すけ)殿、または在住した鎌倉の地にちなんで、『鎌倉殿』と呼ばれる。 後年、妻政子の父親北条時政の支援で打倒平氏の兵を挙げる。弟義経の活躍もあって平家を破ったが、義経を憎み非情な手で義経を追いつめる。鎌倉幕府の創始者。 |