OPENNING MONOLOGUE

自身の中では名作『高恋愛』物語(ゲーム)
With You~みつめていたい~ジャケット ゲームレビューに掲載した恋愛アドベンチャーゲーム「With You~みつめていたい~」は、同級生シリーズで確立した「高恋愛物語」という分野の真髄を見るストーリーであった。
この手のゲームはビジュアル面に問題は全くないので、やはりストーリーにこだわる人は多いだろう。
オリジナル版リリースまでの前評判が高かった理由がおぼろげながら理解できる気がする。
まあ…こういったゲーム(物語)に対する世評というのは賛否両論があるのだが、私は自分がいいと思ったものならば周囲の意見には流されない性質なので、トコトン追究したいと思っている。

舞台は平安・鎌倉…十徳神社にまつわる絆
本編では鳴瀬真奈美をメインとした、東南アジア・ミャンマーの神話伝承を取り込んだファンタジーであり、氷川菜織の物語でも、真奈美の帰国を機に展開する現代物語であります。
私が着目した当作品の創作小説は、菜織の家である十徳神社にまつわる、絆のお話とでもいうものであります。
いささか・・・いや、かなり強引な設定ですが、この神社は平安末期に活躍した国民的英雄・源義経の幼なじみである「うつぼ」という女性に関連するもので、あることがきっかけで主人公正樹と菜織たちは当時にタイムスリップし、義経やうつぼたちの絆を知るというものにしたい。
本編での菜織の物語は現実味があって良かったが、当小説では真奈美物語以上のファンタジーになるだろう。その点、ご容赦願いたい。
『まほろば』…すばらしき場所
タイトルの「まほろば」というのは古代語で「素晴らしい所、国」という意味であります。
自分はすごくきれいな響きだと思っていますし、このフレーズを使った小説を書くとするならば、With You~みつめていたい~の様な「心の絆」をテーマにしたものにしたいなあと考えておりました。それに、このフレーズに似合う舞台設定が、平安・鎌倉というのも、結構しっくりくるのではないか・・・と思うんですが、どうなのかは本編が進まないとわかりませんね。

ゲームを知っている方も知らない方も、この小説を読んで、あなたの心にある“まほろば”を見つけてみてはいかがでしょうか。
1999'7/25