三国志VI/登場新武将100人紹介
オリジナルキャラ
~西楼国・光胡国~



蔡理(字/琳燭)
蔡 理
(さいり)
(857~898)

字は琳燭(りんしょく)。西楼国国王・蔡戚の第一王子で、西楼国第二代国王。父に勝る才能の持ち主であり、父の遺業を継いで西楼国の軍事・内政両面を一手に管轄する名君になる。光胡国の国主となった胡容蘭とは、父代からの宿敵であり、蔡理は光胡国追討に執念を燃やす。父の代を引き継いで、光胡国とは数十回にわたって激戦を展開した。妹蔡叡の知謀と、腹心である鍾岱・鍾華兄妹の助力もあって光胡国の重要拠点・寧歌を奪って西楼国を一大強国に伸し上げることに成功した。
★「蔡理琳燭」というキャラクターは、三国志2の頃から愛用していた、一番のお気に入りです。人物像のイメージとしては、FE聖戦のシグルドと言った感じでしょうか…

 


蔡叡(字/美瑛)
蔡 叡
(さいえい)
(858~896)

字は美瑛(びえい)。西楼国国王・蔡戚の長女で、蔡理の妹。幼い頃から才気煥発なお転婆娘であった。書籍に親しみ、齢わずか10歳で翰籍(大学相当の古文教科書)を暗唱したという。16歳で西楼国の軍師少輔に就任、父蔡戚の参謀格となる。父の死後は兄である蔡理に重用されて西楼国総軍参謀に昇進。常に兄の傍らにあって献策をしていた。後に蔡理の腹心である鍾岱と結婚し、蔡瑛を生む。光胡国の拠点・寧歌を奪う大計を講じ、西楼国が一大強国に登りつめたのを見て病死した。
★「蔡理」の妹という設定で、このキャラクタを作っています。女性武将で一番最初に考えついたのが、「蔡叡」でした。でも、初めは蔡理の義妹だったんですがね。

 


胡容蘭(字/明華)
胡容 蘭
(こようらん)
(856~897)

字は明華(めいか)。光胡国第二代国王。胡容贇の長女で第一子。部族の血ゆえんか、第一子が総領となる胡羅族の掟によって小さい頃から帝王学に勤しんできた。また類い希なる美貌で知られ、諸将の心のよりどころともなるなど、元々英雄の資質を備えており、武には細槍・刺突剣を操り、知には五科に高成績を残すという才色兼備の女性である。17歳にして父胡容贇に従って西楼国の名雄・蔡戚を桃仙境の戦いで撃破。その名を天下に知らしめる。蔡理とは宿敵の関係であり、幾たびとなく合戦に及び、胡羅族恩恵の地・寧歌を蔡理に奪われると、これを奪回するために自ら何度も出陣した。後に大将軍・真疾平(しんしつへい)と結婚。
★「大国を率いる女君主」というのはカッコイイなあ・・・ということで、女性の新君主で初めに作ったキャラクタが、胡容蘭でした。何か、「こようらん」っていう響きが好きです。イメージ的には真鍋譲治さんのマンガに出てくる、隻眼の女君主って感じです。

 


胡容勝(字/文宣)
胡容 勝
(こようしょう)
(859~884)

字は文宣(ぶんせん)。胡容贇の長男で第二子。父の元で勇才を育み、姉・胡容蘭の右腕的武将に育つ。初陣は西楼国国王・蔡戚の侵攻による桃仙境の戦いであり、父や姉の補佐をし、寡兵を用いて西楼軍を撃破している。胡容蘭が国主となると、近衛将軍となり、宮廷護衛から遠征の先鋒まで、常に軍事面で優秀な裁量を発揮した。しかし、疫病にかかりわずか二十六歳で死去。胡容蘭は「失明の辛さよりも深い」と言って悲嘆に暮れたという。
★姉を支える忠実な弟っていう所でしょうか。倭国の女王卑弥呼と、その弟の関係のような感じですね。裏役に徹した、健気な若者です。


蔡嶐(字/峻達)
蔡 嶐
(さいりゅう)
(876~951)

字は峻達。蔡理の嫡男。父譲りの才能を秘め、「蔡琳燭が生まれ直る」と言われる。父蔡理はそんな息子を厳しく養育したため、父に劣らない厳格かつ優秀な若者に成長する。小さい頃、彼を王子と知らずにいじめた衛隗(えいかい)を罰しようとした守り役に対し、「僕に父のような才能がないからいじめられたのだ。衛隗に認められるような人物になればいい」と言って、赦したという。後に衛隗は蔡嶐に仕え、一生をかけて恩に報い、蔡嶐の右腕として活躍する。父が亡くなると王位を継承。祖父の代からの宿敵・光胡国との戦いを続けたが、光胡国の女王・胡容瓊の勇才を認め、後に和睦。胡容瓊を王妃として迎え、ここに蔡戚・胡容贇以来三十年あまりに及ぶ両国の争乱を平和理に解決した。
★血縁関係を設定できるようになった三国志4から生み出したキャラで、蔡理の息子と言うことです。親子関係を設定できるようになってから、創作の幅が更に広がりました。シグルドの息子・セリスって感じは近くて遠いです(笑)

 


蔡瑛(字/瓊華)
蔡 瑛
(さいえい)
(878~911)

字は瓊華(けいか)。蔡叡と鍾岱の娘。両親の死後、伯父である蔡理の館に引き取られ、従兄である蔡嶐とともに成長する。広大な領地を持っていた西楼国の内政手腕に勤勉し、王国の安定に尽力した。蔡嶐に恋しており、彼が国王となると参政として常にその後ろに控えていた。しかし宿敵だった光胡国と和解し、胡容瓊が蔡嶐の妃となると、蔡瑛は職を辞して宮廷を去り、程なく病を得て亡くなった。蔡瑛を慕っていた近衛少佐の郭光(かくこう)は蔡嶐に逆恨みして反乱したが、すぐに鎮圧されて自殺。その後、蔡嶐は蔡瑛の功績と想いを知って涙し、憐愛公主と追尊した。
★こちらは蔡叡の娘という設定で作ったキャラクタです。すごく可哀想な薄幸の美少女を…っていう色を全面的に出して構想し生み出してます。統一戦記でのストーリーでは、彼女の生き方は「人魚姫」そのものだったです。

 


胡容瓊(字/玉蓉)
胡容 瓊
(こようけい)
(876~948)

字は玉蓉(ぎょくよう)。胡容蘭・真疾平との娘。両親が西楼国蔡理と会した陽遠の戦いで陣没すると、群臣に擁立されて光胡国第三代国王となる。勇才・武略ともに両親の才に劣らないが、気丈な性格だが、優しさと涙もろさもあった。同時期に宿敵である西楼国国主になった蔡嶐の登場が、胡容瓊の人生を大きく花開かせたと言える。即位後しばらくは国政の安定に務め、対西楼国の軍備増強に心血を注いだが、蔡嶐が彼女の才を高く評価し、和睦に向かっていることを知ると、彼女もこれ以上の合戦を望まないようになった。あくまで合戦を主張する従弟胡容紀を追放し、西楼国との和解を進め、蔡嶐と偃景(えんけい)で会見。その場で二人は結婚の約を交わし、一年後に西楼国の首都大塔に入り蔡嶐の妃となった。これによって両国・両民族は合併。天下は一つに帰すことになった。
★宿敵同士が結ばれるってことは、まずファンタジーや歴史小説では考えられないんですが、僕としてはどうしても結びつけたかった…と言うわけで、創り上げたキャラクタです。気は強いが一途な女性・・・って何かいいですね。

 


胡容紀(字/偉頴)
胡容 紀
(こようき)
(880~913)

字は偉頴(いえい)。胡容勝の子。父夭折後に胡容蘭によって育てられ、亡父や伯母の志を色濃く継ぐ。伯母夫妻が戦死するといち早く従姉胡容瓊の擁立に尽力し、衛軍将軍として並外れた武芸をもって光胡国の軍権を掌握。西楼国との和解に前向きな胡容瓊の執政に不満を抱くようになる。独自で親衛隊を結成し、西楼国の領土を侵食するが、かえって自身を窮地に陥れる羽目になる。西楼国との和解調停が大詰めにはいると、胡容紀は謀反の疑いを掛けられて死一等を減じられて追放される。しかし、なおも反抗の色あせず、反西楼派の諸将を巻き込んで大規模な反乱を企てたが、未然に発覚し、討夷将軍・楊維によって斬られた。
★優秀な一族を持つ男の悲劇って感じですかね。実力が伴わず、理想が先走るために潰される・・・可哀相だぁ。自分は決して悪くはないのに、悪者にされる・・・そういうことってありませんか?