三国志VI/登場新武将100人紹介
オリジナルキャラ
~西楼国・光胡国(1)~



鍾岱(字/玄高)
鍾 岱
(しょうたい)
(854~895)

字は玄高。大陵帝国の将軍鍾文岳の子。両親が早世したために、妹鍾華とともに天涯孤独の身となる。勇武に優れていたが、自ら鍛えた刀剣や包丁を行商しながら生計を立て、大塔に流れ着いていたところを、西楼国の王子蔡理に招聘されてその用心棒になる。光胡国と会した桃仙境の戦いでは、光胡の将軍胡平来によって窮地に追いやられた蔡理を救い、胡平来・寿安ら8人の将を斬り殺す奮戦を見せ、親衛隊長官に昇進し、蔡理の妹・蔡叡を妻に迎える。常に蔡理の背後に控え、身の回りの警護に務める。竜亭の狭道を通過中、光胡の智将・裴孝進の策略によって蔡理と引き離されたところで、乱箭を浴びて殺された。
★主君を守る用心棒という設定です。鍾岱というキャラクタは三国志3の頃からのご愛用キャラクタで、妹である鍾華ともども統一戦記では欠かせません。蔡叡の結婚相手を考えているうちに妥当なキャラがなく、結局彼になりました。

 


鍾華(字/貴蘭)
鍾 華
(しょうか)
(856~898)

字は貴蘭。鍾岱の妹。幼い頃に両親と死別し、兄と共に行商の旅に出ていた。大塔の街で蔡理によって召し抱えられる。蔡理の妹蔡叡に仕えて英知を磨き、その知恵袋と言われるまでに成長する。非常に大人しい性格で、自分から表に出ることを好まず、良策を胸に秘めながらも、問われるまで自分からそれを口に出すようなことはしなかったという。
霊閣の会戦では病にかかった蔡叡に代わって蔡理の参謀として行動を共にし、的確かつ冷静な状況判断によって信頼を得た。後に王子蔡嶐の傅役となり、蔡嶐が蔡理の後を受けて国王となった頃に病死した。自身は将来独身・処女であったという。
★鍾岱の妹であり、喧嘩バカの兄貴に対して頭の切れる優秀な妹という設定はある意味で王道かも知れませんね。しかも彼女は清廉潔白。私生活においても男っ気全くなし。仕事は有能だけど男性人気はない。まあ、そう言ったところでしょう。

 


胡紅蘭(字/華凛)
胡 紅蘭
(ここうらん)
(853~910)

字は華凛。瑠丹族の部族出身で、幼い頃から剣や棒をおもちゃ代わりにして育ってきた。わずか7歳で歴戦の武芸者を打ち負かし、周囲から「神童」「武神の降臨」と呼ばれる。その力量を目の当たりにした蔡戚の元で恵まれた環境を与えられて過ごし、将軍としての英才教育を受ける。
桃仙境の戦いでは次鋒を務め、光胡国の震明・繁礼などの猛将6名を得手である偃月画戟で討ち取り、華々しい初陣を飾る。以来西楼国の主将として転戦。王子蔡理の武術の師範ともなる。後、護軍将・燕舟と結婚。胡青蘭を生む。
★主役に付き従う無敵の女剣士という設定では、並みいるロールプレイングゲームでは多く見かけますね。彼女もそういった感じの設定です。ちなみに夫である燕舟というキャラクタは割愛(笑)レディファーストですよ。

 


胡青蘭(字/芙凛)
胡 青蘭
(こせいらん)
(875~943)

字は芙凛。胡紅蘭と燕舟の娘。両親の薫陶を受けて自身も幼い頃から武術に勤しんできた。
蔡理政権の元では両親とともに親衛隊の二番隊長を務め、蔡嶐が君主となると左将軍に抜擢される。胡容紀の謀反に対しては、蔡嶐の命を承けて胡容瓊の部将徐楽の副将となり星園城を攻撃。胡容紀の元へ降伏勧告の使者として赴いた際に、蔡理・蔡嶐父子のことを「狐のような下策を弄し、聖女を汚す美人局」などと散々に罵倒する胡容紀に激怒し、「気の弱いネコのような輩に獅子が鹿を慈しむ心はわからぬ」と怒鳴り返した話は有名である。しかし、終始胡容紀の命奪うことに気乗りはしなかった。一騎打ちの直前、胡容紀は参謀朱玄の計によって斬られ、失望した胡青蘭は戦後退官。故郷に戻り普通の女性として平凡な生涯を送った。
★無敵の女剣士の娘もまたこれ無敵の女剣士であります。どこかで聞いたことのある設定ですが、この母娘は蔡理の話を考えていたときから登場させていました。

 


裴孝進(字/仲舒)
裴 孝進
(はいこうしん)
(848~901)

字は仲舒。絵境太守・裴裕の子。大陵帝国が形骸化した頃から独立勢力として小国家を形成していたが、胡容贇の旗下に加わり、藩屏として勢力維持に務める。
裴孝進は兵法の他に故郷である極北一帯の地理に精通した謀将であり、光胡国の極北統治に絶大な功績を成した。更に西楼国との事実上の開戦である桃仙境の戦いでは軍師将軍として参戦。胡容蘭・胡容勝兄弟に「ツバメの巣から卵を取る」策を授け、光胡軍大勝のきっかけを与えた。以後は光胡国極北太守として大小規模の反乱・紛争を鎮める地位につく。光胡・西楼統一後、蔡嶐は亡き両国の各諸将たちに官位追号をするが、裴孝進は部外された。娘、裴宣芳の懇願でようやく羽林将を追号されたにとどまる。所以は蔡戚を死に追いやった恨みからだと言われている。
★あまり目立たず、物語の最初でちょっと活躍しただけで後はいつの間にか消えて行く・・・。そういった感じのキャラクタって小説やドラマなんかではよく存在しますよね。彼もだいたい同じなんですが、蔡理の父親を憤死に追いやったというとても貴重な役回りでありました。

 


裴宣芳(字/蘭香)
裴 宣芳
(はいせんほう)
(865~919)

字は蘭香。裴孝進の娘。嫡子裴胤礼が病弱だったため、正嫡子となった。幼い頃から父の薫陶を受けて知略を学び、更に光胡国君主である胡容蘭の元で武術を学び、知勇兼備の将軍に成長する。絵境太守に赴任した父に代わって中央政府に在し、中将軍として対西楼国の中核的存在となる。主に胡容勝の副将として知・武両面において補佐し、その隙を見せない布陣戦術は蔡理からも一目置かれていた。胡容瓊が蔡嶐の元に行く際には儀仗兵の隊長を務め、胡容紀の乱では自ら志願して謀反を思いとどめる説得の使者ともなった。
★そんな裴孝進の娘という設定です。どうも私は女性キャラクタを活躍させたいというよこしまな(?)考えがあるようで、父親とはうって変わってかなり活躍させています。裴父娘は三国志5の頃からのご愛用。