2023年入賞作品の発表
第14回 「かえるフォト川柳」 入賞作品
・金賞(1点) お化粧が 念入りになる 春隣り 平塚市 野村昌弘さん
今年は、記録的だった猛暑とことのほか厳しい残暑の日々に加え、諸物価の高騰が追い打ちをかける大変な試練の年でした。そのせ
いか「かえるフォト川柳」も応募作品が例年より少なく、その点は残念でした。
カエル館の熊谷館長は毎年、その年の結果が発表になるのと同時に次回の募集も始めています。奮ってご参加ください。
さて、いつも言っておりますが、「川柳」ですから写真の状況を説明や解説するような「五七五」ではなく、句としても独立できる
作品が求められます。
そういった意味で今年の金賞は、写真がなくとも川柳の一句としても成り立つ出来かもしれません。「春隣(り)」とはあまり聞き
慣れない言葉ですが、冬が去りゆく一方で春が近づきつつある様子を表す俳句の「(冬の)季語」です。寒さから解放されて人々が行
動的になる季節を迎え、ひょっとしたら何か新しい出会いがあるかも…とちょっと期待をしてお化粧にも気合の入る人間(女性)の心
理を、冬眠明けのかえるの姿に重ねて詠みました。(審査委員長 山口真一)
・銀賞(3点)
背伸びして 乗り越えたいな 値上げの山 上田市 菅沼章香さん
不景気に 輪をかけ雨も 出し惜しみ 飯田市 安東ひとみさん
ん?かわいい! こんな娘(こ)いたっけ? よきライバル 飯田市 寺沢知咲さん
今年は、ガソリン価や電気代のほか、あらゆる食品が値上がりするという事態が起こり、とりわけ庶民にとっては「物価高騰」に苦
しんだ年でした。1・2句目は、そうした社会状況を背景として詠んでいます。
1句目は、何やら伸びをして外の世界をうかがっているかえるの姿に託して、この物価高の時代を乗り越えていきたいという作者の
意気が伝わってくるようです。
2句目は省略がありますが、(庶民が金を使い渋っているのに加えて、天も)降雨を出し惜しんでいる(それをかえるが恨めしく思
っている)という意なのでしょう。葉の間でじっと時を待ちつつ我慢しているようなかえるの姿が印象的です。
3句目の作者は、小学6年生です。鏡(水槽のガラスかな?)に映った我が身を目の当たりにしたかえるの気持ちを想像してみたの
ですね。「よきライバル」と前向きに認められるところは、なかなか心が広いです。
「広い」と言えば、幅広い世代の皆さんから作品が寄せられるのは嬉しいものです。
来年は、いよいよ第15回の実施となります。夏の避暑地としてもおススメですので、ぜひ根羽村のカエル館に足を運んでください。
そして、より多くの皆さんからの応募に期待します。(審査委員長 山口真一)
ご応募、誠にありがとうございました。金賞には「シナノスイート10s」を、銀賞には、「シナノスイート5s」をお届けします。
2024年の応募締め切りは、9月30日です。メールもしくはFBでご応募願います。写真のサイズは大きすぎないようご配意願います。
(カエル館 熊谷聖秀 caeru@m.speedia.jp)
感動賞の入賞作品
ご協力ありがとうございました。この6点以外にも沢山の感動写真がありましたが、6点に絞らせて頂きましたことお許し願いたいと思います。
入賞作品のモデルの皆さんには、「シナノスイート5s」をお届けします。1作品に5sですので、何人も写っている場合は話し合いでお決め頂ければと思います。なお、ご住所をお知らせ頂いてない方は、至急お知らせ願います。お知らせ頂くのが10月20日以降になりますと、「シナノスイート」以外のりんごになることをご了承願います。
2024年の「感動賞」は、2024年9月30日までのカエル館もしくは茶臼山山荘をご利用頂いた皆さんが写っている写真の中から選ばれます。
投稿写真はメールで、サイズは大き過ぎないようご配意願います。(カエル館 熊谷聖秀 caeru@m.speedia.jp)
根羽村観光協会企画製作山口真一著・山根一郎監修「茶臼山パワースポットの謎」一兎舎発行
完売しています