アマチュア無線と私
 私がハム(アマチュア無線のことです。)を始めたきっかけは、中学校時代(昭和30年代末)に友人が作った鉱石ラジオを聞かせてもらったところ、たった一個の石でNHK放送がイヤホーンから聞こえてきたのに感激をし、自分でも作ってみようとしたことです。
当時、私は知らなかったのですが、私の家の近くにすでにハムをしていた先輩が大勢見えました。鉱石ラジオがきっかけで、友人に連れて行ってもらった先輩達に色々教わり、真空管ラジオを作り始めました。ラジオを作るための部品は高く、その頃の私にはとても変えなかったため、高校に入ってからは、学校の帰りに古物店に寄って、壊れたテレビの真空管、トランス、スピーカーなどをただ同然で購入するのが日課でした。家に帰ると学校の勉強を早く済ましてしまい、ラジオ作りに没頭したものです。ラジオが完成し、電源スイッチを入れて真空管のヒーターが灯り、スピーカーから音が聞こえたときの感動は何台作っても同じものです。
見ず知らずの人たちと無線で交信しているのを見ていて、自分も無線機を作りたくなり、先輩達に教えてもらいながら自作しました。無線機が完成し、初めて電波を発信し、マイクに向かってしゃべったときは緊張の固まりでしたが、先輩達から“聞こえたぞ”と返信されたときの感動は今でも忘れません。
 ハムの免許を取ってから早35年が経過し、無線機器、アンテナ等なども整備したものの、数年前から、パソコン作りにはまってしまい、無線機の電源を入れる機会がめっきり減った今この頃ですが、ハムは年ととってもできますので、細く長く続けていきたいと思っています。 
1. 1995年頃の無線機器
長年愛用しているケンウッドTS930をはじめとする無線機器です。 

マイ シャック(無線機器)

          HF帯 KENWOOD TS930
      50MHz帯 TRIO TS−660
              ALINCO DR−M06
     144MHz帯 KENWOOD TM−201
435,1200MHz帯 YAESU FT5800
              ICOM IC−2500×2台
  パケット通信用TNC(現在は使用していません)
     TASCO Mr.Pacman TNC−220
2.1995年頃に設置したアンテナ
20m高のDXタワーにミニマルチ社製の3バンド5エレメント八木アンテナと、50MHz用7エレメントアンテナです。
アンテナ (その1) DXタワー 地上高20m

  7.21.28MHz帯  5エレメント八木型
             (ミニマルチ社製)
     50MHz帯  7エレメント八木型
             (ミニマルチ社製)
         
 435,1200MHz帯  5/8λG.Pアンテナ (マスプロ社製)
         以前、パケット通信に使用していた435,1200MHz用の5/8λのマスプロ社製のG.Pアンテナです。現在は使用していません。
ローカル局との連絡用に使用している144MHz〜1200MHz間で使用可能なクリエート社製の21エレメントログペリアンテナです。一応指向性はあります。

アンテナ (その2) ルーフタワー 地上高9m
             
    144,435,1200MHz帯 
        21エレメント ログペリアンテナ
           (クリエート・デザイン社製)







3.2006年 U・VHF帯の強化
 2006年後半になって、新たなアマチュア無線の仲間の意欲に駆られて、今まであまり興味のなかった(ローカルの連絡用程度に利用)U・VHF帯を強化しました。
 まずは、モービルの再開です。以前は車に無線機を設置し、自動車での移動時にローカルとの連絡に使用していましたが、今の車を購入した時(5年ほど前)にローカルも無線に出てこなくなったことから付けませんでした。それが、新しい仲間が出来たことで、モービルを再開することにしました。
 再開に当たって、以前使用していたYAESU FT-5800を使用するつもりでしたが、この際最新機をと、ICOMのIC-2720を購入しました。
 以前は、1台10数万円しましたが、今は安くなりました。5万円も出せば購入することができるのですから。驚きの一言です。

 今回購入したIC−2720はトーンスケルチは標準で付いていますが(現代では当たり前。)、以前購入したモービル機はトーンスケルチはオプションでした。特に必要性を感じなかったので、装着していませんでしたが、現在は435MHz帯も結構賑やかになっているため、トーンスケルチが必要と言うことで、オークションサイトで購入し、現役復帰させることにしました。しかしFT-5800、IC-2500 、TM-833、TM-702などはすでに10〜20年経過しており、オークションにもほとんど出てきません。あったとしても当時オプション価格が5,000円程度であったのが、オークションでは1〜2万円くらいの値がついてしまい、いっそ古い無線機をオークションで売って、新品の無線機を買った方が安いのではないかと思ってしまいました。でも、今は1200MHz帯の無線機は販売されていないので、処分するのももったいないとの思いから、オークションサイトで少しでも安く買えないかと探し、FT-5800、TM-833、TM-702のトーンスケルチユニットを入手することが出来ました。(購入価格はとてもいえません。)IC-2500は2台所有しているのですが、全くオークションにも出てきませんので、いつか1200MHzで利用できるのではないかと期待して飾ってあります。  しかし、当時、1台10数万円もしたのに、よくこんなに買ったものだと今更、私の無計画さにあきれています。
  

                         再整備したV-UHF帯の無線機

・ラックの上にちょっと見えているのは、スタンダードのハンディー機VX-7(ついつい買ってしまった。地震などの災害時に活躍すると信じています。)

・ラック内は、上から
  50MHz用 DRMO5(アルインコ製)
  430Mhz・1200MHz用 FT-5800(YAESU製)
  430MHz・1200MHz用 TM-833(KENWOOD製)
  FT-5800、TM-833は受信改造済み。150MHz帯、800MHzも受信可能

 すべて、20年近く前の年代物ばかりです。ですが、現役復旧して頑張ってくれています。


 無線機の現役復帰は何とかできましたが、アンテナも以前設置したG.P、ログペリがそのままノーメンテナンスでほったらかしです。このアンテナを設置してから十数年を経過していることから老朽化しているのではと思い、新たにトライバンドのG.Pを購入しました。早く設置をといわれていたのですが、冬の寒さもありタワーに登る気にもなれず、そのまま放置していました。
 本年(2007年)に入り、JA2OQA、JF2AGP局が私の家に来てくれてG.Pをタワーのトップ(GL+24m)に設置していただきました。

 結果はすばらしいの一言です。受信範囲も相当広がり、十分満足できる結果になりました。JA2OQA局、JF2AGB局に感謝しています。



    
20mH DXタワー
(避雷針にならないか心配?)
マストの先端(地上高約23m)に
設置したX5000
 
 その時、JF2AGB局が持ってきていたクラニシ製のスタンディング ウエーブ アナライザーが気に入り、他バンドのアンテナ調整に非常で有効ということで、購入しました。(値段が8万円と非常に高価です。)
 購入後、HF,50MHzのアンテナをこのアナライザーで測定した結果、アンテナとしての性能はない結果が出て、このまま知らずに使用していたら無線機を壊してしまうかもしれない状態でした。測定しなければよかったと後悔しながら、状況がわかったことで安心もしました。この測定器はすばらしいの一言とです。
 しかし、わかった限り、このまま放置するわけにはいきませんので、できるだけ早急に修理したいと思っています。(いつになるかはわかりませんが。)

 また、なぜかログペリアンテナも故障してしまい、早急な修理が必要です。でも、お金がない。寂しいかな!O!
 人間もそうですが、機械も年相応のチェックとメンテナンスが必要だということがよくわかりました。
 
4.無線機のリフレッシュ
 
V-UHF帯の無線機が現役復帰したのですが、年代物ですから、手垢、ほこり、傷などで見た目にみすぼらしいので本体をばらし、内部の清掃とフロントパネルの磨いたところ、見違えるほどきれいになり、新品同様になりました。使用したのは車の手入れに使っている超微粒子のコンパウンド、アーマーオールなどです。パネルのボタンもすべて外し、1個1個丁寧に磨き、つや出しをしました。
 この結果を見ると、TS-930やTS-660などもつまみ、スイッチ類が塩が噴いたようになって如何にもみすぼらしく見えたので、勢いで磨きました。結果は思ったとおり、ピッカピカになり新品を購入したように復活しました。これからは、もっと使ってやらなければという気になりました。

TS-930                          TS-660
         
  
新品同様?のつやが出た!! つまみが光っている^O^
 
何でも磨けば光る 自分も?

モービル、ハンディー機は安くなりましたが、HF機は種類も少なくなり、価格はとても私の小遣いでは買えない程高価になっています。数年先に退職金がもらえたら、購入したいとの願望を持っています。
それまで、大切にメイン機として使っていきたいと思っています。


5.アマチュア無線の復活
・その-1 電気工事士の資格取得
 私は、平成21年3月に満期より1年早く退職しましたが、頭の老化防止のために、第2種電気工事士の試験に挑戦していました。実技がありますが、私の目的からすれば法令さえそれなりの得点が取れれば満足でき、実技は落ちてもやむ終えないと思って受験勉強をしました。勉強の時間は、夜は晩酌をしたいので夜は勉強できません。そこで、試験の2ヶ月前から毎朝1時間ほど早く起きて勉強の時間に充てました。よく頑張ったと自分をほめてやりたいです。その結果、筆記試験は一発合格でしたが、実技は2度も失敗し、3度目の正直で何とか合格しました。やはり、せっかく受験したので合格しなければと思うようになってきたのです。  でも、退職してから取得しても何の役にも立ちません。遅かりし・・・・・です。

・その-2 第1級アマチュア無線技士に挑戦
無事、電気工事士に合格したので、次はアマチュア無線を復活するために何とか第1級アマチュア無線技士の資格がほしくなりました。
 第3級から進めなかったのは、電信が全くできない私には、第3級が精一杯で第1級というのは夢の資格でした。ところが、私は全く知らなかったのですが、2005年の法律改正により、第3級を持っていれば電気通信術が免除されることを知り、電気通信術が免除されるのであれば何とかなると思い、第1級に挑戦することにしました。勉強はやはり朝の1時間です。試験は年に3回ありますので、2回目くらいで合格できればと比較的気軽な気持ちで取り組むことができました。
 その結果、一発で合格することができ、アマチュア無線を始めてから早40数年たって、やっとアマチュア無線の頂点に立つことができました。

念願の第1級アマチュア無線技士と記載された無線従事者免許証。
(プラスチックカードで車の免許証に似ている。英文で併記されている。)


昔の無線従事者免許証(歴史を感じます。)
 昭和42年(1967年)に取得した無線従事者免許証です。手帳のように見開きで厚紙の表紙でできており、パスポートのように「日本国政府」 と記載されており、電話級(現、第4級)ながら、郵政大臣の印が押印されてます。
とても値打ちがあると思います。

 
平成2年(1990年)に取得した電信級(現、第3級)の免許証です。
 ローカル局から電信を英文25文字聞ければそれだけで電信級がもらえるという情報を聞き、何とか合格することができました。
ラミネートで保護されていますが、昔と比べると何かもの足らない。

 7.アマチュア無線機器の更新
60歳を過ぎて、あこがれの第1級アマチュア無線技士になれたことで、アマチュア無線機器を一新することにしました。当然、My Wifeの協力がなくてはかなわないのですが、思い切って、HF帯用にICOMのIC-7700、V・UHF帯用に同じくICOMのIC-911を購入しました。
 また、アンテナは3.5、3.8MHz帯用にクリエートデザインのCD-78JrH、18,24MHz用に2エレの八木を新たに設置しました。
 また、免許取得に際しては、SSTVも申請し、楽しくアマチュア無線を楽しめるように整備したつもりです。今後は、7,21,28MHz帯用のトライバンド5エレ八木を14MHz帯を追加したクワッドバンド化する計画です。 
一新したシャック

今までのDXタワーにCD-78JrHを追加(マストの真ん中に少し角度をずらしてあげてあります。)
と家の屋根のルーフタワーに設置した18,24MHz用の2エレ八木アンテナ

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