ブロードバンドについて思う独り言
インターネットの回線スピードは日進月歩で高速化され、ブロードバンド時代に入ったと言われています。
 しかし、各サービス会社が次々と○○Mサービス開始と宣伝していますが、何かコマーシャルに振り回されているような気がしています。そこで、少し、インターネットの回線スピードについて勉強したいと思います。

 コンピュータに詳しい方は何を言っているのか、当たり前のことではないかと言われるかも知れません。そう思われる知識のある方は、別のページに移動してください。

 この1〜2年でインターネットの高速化が進み、ADSLが急速に普及し、1.5Mbpsに始まり、8M、12Mと短期間の間に高速化されています。また、CATVも負けじと2003年から30Mbpsによるサービスが提供されてきています。NTTのBフレッツなどは100Mbpsまで高速化されています。しかしこれらは、あくまで理想状態で最大のデータ転送速度を言っているものであり、当然、利用環境、利用状態で大きく変わります。
 私の場合、NTTのフレッツADSLを利用していますが、高速サービスが提供されると、それを追っかけている状況です。従って、今までフレッツADSL 8Mを利用していましたが、2003年3月に12Mが利用できるようになったことから、すぐに変更しました。本当はBフレッツをと思っているのですが、サービス開始がいつになるかわからないため、やむ終えない措置をとっています。

  ブロードバンドのなぞ?

*一言 
 どんどん高速化が進んでいますが、8M、12Mと言うのはどういう意味でしょうか?
 この○○Mとは何を意味しているのかコマーシャルの中でもあまり説明されていないと思います。三重県ではCATVが普及してきており、CATVによるインターネットを利用して見える方も多いと思いますが、実際にインターネットで情報をダウンロードしたときに、転送率○○kb/秒と出てくるのを見て、契約している○○Mに比べ、表示される転送率が遅いではないかと疑問を持ったことはないでしょうか?

 私の家のフレッツADSLの12Mをブロードバンドスピードテストによって回線速度を計測すると公称は12Mであっても実際は、6M程度です。しかし、この速度は利用環境に大きく左右されますので、フレッツADSLの12Mとしては良い方だと思っています。 しかしながら、回線速度は6M/秒にもかかわらず、実際に、インターネット上で、色々なファイルをダウンロードすると、750kb/秒(0.75Mb/秒)などと一桁少ない表示が出ます。
 この、ダウンロード時に表示される転送率○○○kb/秒、残り時間○○秒、○○○kbを○○秒でダウンロードと言う表示に戸惑いを感じた方は見えるでしょうか?

            そんなこと気にしていないと言われる方はこれ以上読んでいただく必要はありません。
                             別のページへ移動して下さい。


ADSL12Mとしてはよい方だと思います。

*二言

 少しでもインターネットのスピードに関心のある方は、もう少し読んで下さい。

 このちがいを理解するためには、ビット(bit)とバイト(byte)の違い(どちらも”b”で始まる言葉であることから、紛らわしい。)を理解しておかなければなりません。
 現在、8Mとか12Mと宣伝されているインターネットなどの回線スピードは、ビット単位で表しています。すなわち、8Mであれば最大で8Mビット/秒のスピードと言うことです。
 それに対して、ふつうのコンピュータの中ではバイト単位でデータのやりとりをしており、私たちが普段目にするデータのサイズは、バイト表示しています。
 このビットとバイトの違いが一般の利用者にはわかりづらいところではないかと思っています。
 
 では、ビットとバイトの違いはどこにあるのでしょうか?パソコンが急速に普及してきた今日、豊富なソフトが付いていますので、パソコンがどのように動いているのか気にしなくても、また、そのような知識が無くてもパソコンは自由に扱えます。従って、ビット、バイトと言われても、それはなんじゃいと言われる方もみえるかと思います。

 現在、使用されているほとんどのパソコンはトランジスタを何万、何十万個も組み合わせた電気回路の塊であり、このトランジスタ1個1個をON、OFFさせることで計算などを行っています。従って、ON=0、OFF=1あるいはON=1、OFF=0(いわゆる2進法。電灯のスイッチでにたとえるとONとOFF)の組み合わせで動いているのです。
 このように2進法の1桁をコンピュータが扱う情報の最小単位をビットと言います。
 
 しかし、現在、我々が使用しているパソコン(大型コンピュータでも同じ)は、情報の記憶や、計算、伝達などを行うときは8ビットを情報の単位として扱っています。この8ビットの塊を1バイトと言います。すなわち、8ビット=1バイトになります。(その訳は、また今度にします。)

 ここまで説明すれば、気づいていただけると思いますが、前にも書いたとおり、インターネットなどの回線スピードはビット単位で表しており、データなどをダウンロードするときはバイト単位で表されます。すなわち、フレッツADSLの12Mというのは、最大12Mビット/秒(12,000,000ビット(bit)/秒)のデータ転送が可能ということです。しかし実際に扱うデータなどはバイト単位で表していますので、12Mビット/8ビット(1バイト)=1.5Mバイトと言うことになります。

 従って、インターネット上でソフトやデータをダウンロードする場合、ファイルサイズがたとえば10Mbと書かれている時は10Mバイトと言うことであり、私の家の実測6M/秒の回線スピードでこのファイルをダウンロードすると10Mバイト/0.75Mバイト/秒(6Mビット/8ビット)で、約13秒を要することになります。実際には他にもロスがあるので、もっとかかりますが。
決して、10M/6M/秒=約1.7秒とはなりません。

 おわかり頂けたでしょうか。これを理解していないと、ブロードバンドにしたのにスピードが遅いと思ってしまい、コマーシャルに騙されているような気になりますので、ご注意下さい。
 ここまで読んで、少しでも回線スピード、ダウンロードスピードなどが気になってきた方は、
   http://www.halikyu.com/broad/sokutei.htm
   http://homepage1.nifty.com/t-gonta/adsl/test.htm などのサイトに回線測定サイトが紹介されていますので、試してみて下さい。

 現在、世の中はほとんど10進法(0〜9の組み合わせ)ですが、コンピュータで扱う2進法(0と1の組み合わせ)、さらに16進法(0〜F)を覚えるのも楽しいですよ。算数の先生みたいですね ^O^?

 なお、パソコンで使用しているフロッピーディスク容量(1.44MB)、メモリーサイズ(32MB、64MB、128MBなど)は、すべて2進法であり、2のn乗で計算されています。


 追記 (2003.08.15)
 最近、新聞等のコマーシャルでADSLの速度表示を見直しています。今までですと、いかにもその速度を保証しているように見え、利用者に誤解を与えるとのことで、表示に注意しているようです。 良いことですね。

       
  

      
戻る
     
Copyright © 2002-2003 Office KIMOTO(Masahito.Kimoto) All rights reserved