2013年夏、異常な暑さでした。私の家も複数台のエアコンがフル稼働して何とか過ごしましたが、ガレージは灼熱地獄でガレージでの作業をする気にはなりませんでした。ガレージの屋根は鉄板で作られた折半屋根ですので、直射日光がまともに屋根に当たるためガレージ内は熱地獄になっていました。
そこで思ったのが、折半屋根の上にもう一枚屋根を乗せて空間を設ければ、直射日光を受けずに済むので少しは暑さも和らぐのではないかと言うことです。そこで思いついたのが近年はやりの太陽光パネルでした。太陽光パネルを屋根と考えれば2層屋根になる。また、太陽光による発電もでき、中部電力からの購入電気が減れば電気代の節約になり、自立運転機能を使えば災害時にも少しは自前で電力供給ができる(但し、よく晴れている時だけですが。)など、良いことばかりではありませんか。と言うことで私設太陽光発電所を開設することにしました。
ただ、太陽光発電システムはコマーシャルなどによると1kwあたり50万円位かかるようで、肝心の設置費用はどうするのかが一番のネックになりますが、どこにそんなお金があるのか私は全く無関心です。まあ何とかなるだろうと設置業者探しを始めたのが8月末でした。
太陽光発電の設置については、なぜか、電話による太陽光発電設備の格安設置の進め、訪問勧誘などが多くあります。考えようによっては、設置業者によほどおいしい仕事に思えますね。安いに越したことはありませんが、それ以上に信頼の置ける業者を探すほうが大切です。
どこへ頼んで良いのか見当もつきません。ある大きな家電店にも太陽光発電コーナーがあるので相談、現地調査の結果、私のガレージではメーカー規格から外れているので設置できないと言われました。
そこで、ガレージを建ててくれた大工、実は30数年前に私の家を建ててくれた大工さん。長谷川建築さんですが、今は仕事はほとんど息子に譲っているようですが、今でもこの大工さん一家とつきあいが続いています。息子さんは最近では施主から太陽光発電を設置した住宅の建築もあるようにほっとハウスで紹介していたので、業者の紹介をお願いしました。私の全くわからない世界のことですので、紹介された業者に発注することにしました。その業者は、見積もりをしたいと施工業者を連れて現地調査を行って見積書を提出してくれました。しかし私は見積額より、支払える金額上限を伝えて請け負えるかを聞くだけですので、その額でまともな仕事ができるという返事をもらえば、即発注になります。 もちろん、ガレージと言っても雨漏りや、発電トラブルなどが発生した時の対応をきちんとしてくれる業者でないと困りますので、長年つきあいのある信頼できる大工さんの紹介でる業者であれば、価格は二の次のような感じです。言っていることが相反していますね。まあ、信頼できる大工さん経由で頼みましたので、その業者から提示された見積額については、何ら疑う余地もなくそのままの額で契約をしました。これは、私のしてきた仕事にも共通しますが、駆け引きなしの信頼関係の中でお互いを尊重できる環境ができあがっている賜と思っています。
従って、契約はいとも簡単で、いつもの“これ以上は安くならないの?”の一言は言いましたが、その場で提示額のままでOKしました。
契約がすめば、一日でも早く工事をしてほしいのが私の性分です。業者から示された日程を聞いて、一日でも早くの思いから私の仕事のことを考えず、OKしました。その数分後、OKした日は年に数回ある大変忙しい仕事に時期でことに気づき、慌てて日の変更をお願いしました。いつものことですが、自分がしたいことを進める時には自分だけの都合しか見えないという私の一番の欠点が出てしまった事案でした。
さて、私のガレージに乗せることができる太陽光パネルは、横5枚並び、奥向きに6枚の計30枚が限度です。
太陽光派なるの大きさはどのメーカーでもほとんど変わらないようですので、発電効率の高いパネルが良いです。
今回は請負業者が取り扱っているソーラーフロンティア(株)のCIS太陽電池を使用することになりました。メーカーのH.PによるとCIS太陽電池はシリコン系太陽電池に比べて曇り、気温による変動が少ないらしいです。
・太陽光発電システムの仕様
ソーラー発電システムメーカー : ソーラーフロンティア(株)
名 称 | 規格・寸法 | 数 量 | 計 |
太陽光電池モジュール | SF170-S | 30枚 | 170W/枚×30枚=5.1kw |
パワーコンディショナー | 5.5kw | 1式 | |
フロンティアモニターサーバー | 1式 | ||
折半屋根用設置金具 | 1式 |
この日は、10月というのに汗ばむような快晴の日で、太陽光発電所の建設工事には、最適な日でした。
普段の私の行いがよいので、天候も答えてくれた日でした。が、10月に入ったというのにこの暑さは半端ではないです。
(1) 太陽光発電パネルの設置工事
9時頃に工事業者が来ましたが、設置場所を見て考え込んでいるようです。何か打ち合わせミスでもあったようで、なかなか工事が始まりません。2時間近く議論して、やっと職人達が屋根に上がり始めて、工事が開始されました。
やっと始まった太陽光発電パネルの設置レール受けの設置工事 |
なぜか? 工事業者の責任者が思案している。 |
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(2) 太陽光発電所コントロールユニットの設置工事
太陽光パネルの設置工事と平行して、パワーコンディショナ(DC→AC100V変換ユニット)、電力の売買コントロールユニットをはじめとするいくつかの機器を室内に
設置する工事も開始されました。
パワーコンデショナなど、太陽光発電システムの コントロールユニットの設置・配線工事 |
太陽光パネルからの電力取り込み部分及び電力計の設置状況 電力計は売電計と買電計、2個が設置された。 |
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(3) 完成した太陽光発電所
それぞれの工事は夕方5時頃に終了しましたが、電力会社との売買電を行うための電力計の設置工事が残っています。この工事は電力会社側で行うため、当初は今日は無理と言われていたのを無理に今から工事してほしいと依頼し、6時頃に工事を完了してもらいました。
これですべての工事が完了し、後は、電力会社の検査を受け、売売契約を結べば、木本太陽光発電所が運開します。
今日はここまでで終了です。明日から太陽が少しでも長く輝くことを願っています。
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追 伸
完成してこのホームページに掲載するまでに2週間以上費やし打てしまいました。その間も順調に発電を続けており、快晴の日の発電量の変化をデジカメでコピーしました。
結果的には、ピーク時11時頃ですが、ピークで3。88kwを発電しています。この太陽光パネルは170w/枚のパネルを30枚設置していますので、トータル発電能力は5。1kwになります。市の補助金も5。1kwで申請し審査も合格しています。
従って、この日の太陽光によれば、発電効率は76%になります。秋から冬に向かっている今、日照時間が短くなり、当然発電量も少なくなっていくと思いますが、長い目で見ていく必要があると思います。
1年運転して、分析してみようと思っています。その時に、また報告します。
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晴天に恵まれた日の発電量の変化。 なお、この日は消費電力が非常に少ない日でしたので、見かけ売電量が多くなっています。 |
まあ、いろいろありましたが、2013年10月10日、1日で太陽光発電システムが完成して、
めでたく "KIMOTO Photovoltaic Power Plant” (木本太陽光発電所) の運開となりました。
さて、いくら稼げるかな?^^O^^ 楽しみ 楽しみ
余談ですが、今回導入した太陽光発電システムは「ソーラーフロンティア(株)」と言うメーカーの商品ですが、実はこのメーカーの100%出資会社と30年以上のつきあいがあり、20年ほど前に、その会社の安全担当部長をしていた方が、ある時、関連会社で太陽光発電パネルの製造・販売をする会社に席を移すことになった聞きました。
私はその方が赴任して、しばらくしてから、東京へ出張した機会を利用してその会社を訪問して、その方にお会い会いました。その時にこれからは太陽光発電などの自然エネルギーを活用する時代が到来すると熱弁をふるっていました。
当時は誰もそのような時代がすぐ来るとは考えていなかったと思います。私もその一人でしたが。それが、わずか20年余りで国を挙げて太陽光発電をはじめとする自然エネルギー開発に取り組み始め、私の家にもその余波が届き、設置した太陽光発電設備がそのメーカー製品と言うことに何か、運命的なものを感じています。その方の先見性に脱帽しています。
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