ミニ里山では生き物を捕らないください。

そーと見てください。

はち(蜂)はお花の中に、

お花はお庭の中に、

お庭は土べいの中に、

土べいは町の中に、

町は日本の中に、

日本は世界の中に、

世界は神さまの中に、

そうして、そうして、神さまは、

小っちゃなはちの中に

 「はちと神さま」 金子みすず(1903-1930)

 

はじめに

太白区茂庭公園にミニ里山が出来ました

 仙台市太白区茂庭台は自然豊かな団地として開発され、中央には広大な茂庭公園があります。しかし、自然に優しく、自然と親しむ場所がありませんでした。2018年、住民有志で茂庭公園に自然に優しく、自然に親しむ場所(愛称:ミニ里山)を作ろうと太白区公園課に働きかけ、2019年5月にミニ里山の住民による造成が許可されました(太建公指令第230号)。それ以来、住民有志によるミニ里山、特にビオトープ池(愛称:ミニ池)作りが進められ、2020年6月にミニ池の完成を迎えました。ミニ池は茂庭公園のテニスコート入口左側の杉林の一角にあります。写真には入口の看板、その奥にミニ池が見えてます。
 茂庭公園ミニ里山の管理は、太白区公園課と協力しながら茂庭公園ミニ里山愛護会が行います。愛護会への参加者は随時募集中です。また、ミニ里山に関するご意見などを以下へお寄せください。  

茂庭公園ミニ里山愛護会会長、河野省三(茂庭台2丁目、Tel: 090-3756-7372, Email:shozokono@yahoo.co.jp)

ミニ里山全体概要

ミニ池について

 ミニ池は1mx2m程度の大きさです。水源は茂庭公園テニスコート北側の雨水の浸み出し水を利用しています。池にはセリ、アサザ、ミツガシワなどの水草が入れてあります。また、大崎市蕪栗沼などから頂いたメダカやモツゴ、タニシなどを放流してあります。池が出来て間もなくトンボが訪れています。主なトンボはオオシオカラトンボと写真のクロイトトンボです。産卵行動も見られました。(2020年6月)

ミニ池にオタマジャクシ!!

 2021年5月11日、子ども連れの家族から水路にオタマジャクシが沢山いると言われました。水路の水面は中が見にくいですが、確かに黒い小さな(体長1cmほど)オタマジャクシが多数いました。それまでは、もちろん卵塊にも気付きませんでした。池に住み着こうとするウシガエルのオタマジャクシでなく、アマガエルなどのオタマジャクシであることを信じましょう。(カエルになるころ判明です。)オタマジャクシの一部をミニ池に移しました。これぞ、ビオトープ池の本領発揮です。

ミニ池に住み着くカエルについて

 ミニ池が出来て1ヶ月ほどしてカエルが数匹住み着き始めました。これらのカエルは、今まで雨水の排水路で見かけていたものです。住み心地が良くてミニ池に移住して来ます。非常に用心深くて人が池に近づくと、池の水草の下に隠れます。専門家のアドバイスや図鑑でみるとウシガエルの子どもです。大正時代に食用目的で移入された外来種です。成長すると体長が20cm近くになり、日本固有のカエルの生存を脅かしているので、今では特定外来生物として外来生物法により防除の対象となっています。従って、かわいそうですが順次駆除せざるを得ません。駆除することで日本古来の水辺のカエル(二ホンアカガエルなど)がミニ池に住み着いてくれることを願っています。