杉林整備作業工程図解

茂庭公園ミニ里山の南側杉林整備に至る経緯です。

「スギの高枝打ち」行程概略

 杉の枝葉は上の方の15~20mの範囲にある。これらの高枝はそれを支える幹の下側を切り取るしかない。胸高直径20cm以下のスギの高枝打ちを行っている。幹が倒れる方向を決める牽引ロープを張って、それを重り(砂袋)で常に引っ張っている。幹は予め切り口を入れたところを高枝打ち用具で離れたところから切断する。スギが密集しているので、3本に1本は近くのスギに架かり、牽引力15倍で引き架かり木状態をはずす。あるいは切断箇所を下へ落として、架かり木状態を脱する。いずれにしても時間のかかる作業である。しかし、安全を確実に確保して行っている。

 牽引ロープを架けるための特性棒(ロープ掛け棒)を作成した。折り畳み式で長さ約7m、先端部にフックが付いている。ロープ先端を輪にしてフックに架ける。

 ロープ架け作業。杉の幹の高さ~8m程度にある小枝にロープを架ける。輪の部分をロープ掛け棒のフックを使って引く。

図の通り、ロープの片側に輪を作り引き上げて幹に締め付ける。

ロープ・ワーク。留め具はステンレス製で、雨にも強い。

砂袋は通常9個で使用。

切断用ノコギリ(鋸)は使い勝手の良い手鋸2種。幹の玉切り等の多数の切断をしないのでチェンソーは使っていない。

幹の切断方法。上部図の通り。

安全を確保するために幹の切断は高枝切ノコギリで離れた位置から行っている。場所が急勾配の斜面で高さ的にも都合がよい。

架かり木状態2例。上図の通り。

架かり木を外す方法の1の図解.牽引力15倍でロープを引き、架かっている枝を外す。

架かり木を外す方法の1の実際。ロープ・ワーク。

架かり木状態の切断幹を下に落とす方法の図解。

架かり木の加工した切り口部分の実際。ロープで繋ぐのは、幹が落下する時、自重で左側に移動して架かり木状態がより外れやすくするため。

切り口にテコ棒を入れた写真。

テコ棒3種の実際。

年輪についての考察

 杉年輪は約50年なので、5年ものの苗木を植林したとすると、植林されたのは約45年前。つまり1980年(昭和55年)頃。私(河野)が茂庭台団地に入居したのは平成元年(1989年)、植林されてから9年くらいしか経っていなかったはず。その当時から杉は相当に高く見えた。(現在の杉の高さは~20m:倒した杉を巻き尺で計測した。)切った杉は中間的な太さ。より太い杉が3割ほど存在する。それらの杉の樹齢はもう少し古そうだ。

作業中の移動は作業用ステッキ歩行。急斜面で、倒れた幹の上を移動するときは常にステッキ歩行。

ステッキ先端にはフックが付けてあり、これでロープを押し上げたり引き寄せたりする。

作業陣地と運搬用自転車。自宅より自転車で~3分。ある秋の日のモミジの絨毯の上で。

おわりに

2025年12月29日、2025年後期の作業を終了した。処理(枝を除去)した杉の本数、30本。昨年(2024年)の処理本数28本で、合計58本。南側杉林の杉の総数は約240本なので、4分の1弱を処理したことになる。南側杉林の整備は後2年継続し、約半数の杉を処理する予定です。ご理解、ご協力のほどお願い致します。    2026・1・19