第1章 王宮の戦士たち
第1幕 春薫るバトランド城に奇怪なる事件の報告のこと
 ならびに朴念仁ライアン 王命を承けて探索に乗り出すこと
第2幕 啓蟄の景観イムルに小児の歓声途絶え親御まさに師走の事
 武公悠然と城下を起ち、名士の消息を知府に訊ねること
第3幕 名士も狂気の魔物を説き伏せること能わず童心に帰し
 フレア 危うきを顧みず武公に随従し女心大いに揺るぐ事
第4幕 古井戸に大いなる冀望を懐く多足の魔物のこと
 ライアン 種族の宿志に感慨を逞しゅうし良朋を得る事
第5幕 歴戦の雄も凶事の魁帥を討つこと能わず先陣に斃れ
 終末の四海に光明齎(もたら)す勇者ありきを武公に言伝る事
第6幕 英武公 匪賊の凶行大いに恚りて悪徒を膾に叩き
 ホイミン 忠もて武公を護り 信もて天佑を得ること
第7幕 ライアン 旅帥の昇進を拝辞し朋友を悼み
 天運大いに北星を導き武公故国を発つこと