第2章 おてんば姫の冒険
第2章 おてんば姫の冒険/まえがき
第1幕 扨次なるは西海に爛然たる光輝放つ三星在りき
 賢文王 王女の転婆大いに嘆くも諦念を識ること
第2幕 アリーナ 外界への憧憬、夙に棄てきれず城を脱し
 両星 懲膺の言、悉く賺され闘姫に随従さること
第3幕 峡西の桟道にアリーナ窮地に陥り双護星を得
 弱冠の子女、牲の供物と化す山村テンペのこと
第4幕 カルタス 捨身を以て恋路の聖道を見出しニーナを護り
 アリーナ 国情を識らず大いに恥じ、身を井蛙に擬すこと
第5幕 ブライ 諭旨を賜いアリーナの意思善くして宋襄の仁
 クリフト 晴夜に闘姫を想い夢境に魁傑に遇うこと
第6幕 北の山砦に闘炎盛んに天を衝き
 暗主躬を擲ち汚名を雪ぎ 山村漸く遅春を迎うこと
第7幕 クリフト 戦傷の闘姫大いに力めて誇負を還し
  太魔卿 皇嗣の蹉跌窃かに謀り私通逞しくすること
第8幕 峡東の古都に見違いし贋者、闘姫悉く混迷の事
   軽佻浮薄の主従、神官の諭し大いに怯臆のこと